岐阜は前々節の横浜FC戦で、『勝てる試合』を落としてしまった。1−2の敗戦の2失点は「完全なミス。情けない」とラモス瑠偉監督が吐き捨てたように、プロとしてあってはならない、完全なる集中力の欠如、怠慢とも言えるあっけないやられ方だった。
その反省を生かすべく臨んだ前節、アウェイの讃岐戦。横浜FC戦でベンチ外から先発に返り咲いていたFWナザリトがさっそく結果を残すと、41分にはセットプレーからDF関田寛士が加点し、結果的に2−1の勝利を収めた。連敗をせず、悪い流れを引きずらなかったのは非常に評価できる。
しかし、2−0とリードを奪った後半、讃岐の猛攻にあい、放ったシュートはわずか1本。逆に讃岐には8本ものシュートを浴び、1失点。リードを守るという面で守勢に回るのは仕方がないが、あまりにも攻撃が単発に終わりすぎた。夏場の連戦とあって、ここでパワーを使い切ってしまうのが危険なのはわかる。だがそれを差し引いても、攻撃の手数が足りなかったのは気がかりだ。
この2試合の反省を生かすこの試合。中3日という苦しい連戦となるが、今こそこれまで準備をしてきた『夏対策』を披露する時だ。FW難波宏明は横浜FC戦で途中交代、讃岐戦は出場していないためフレッシュな状態で臨めるし、水野泰輔は横浜FC戦に出場していない。疲労度という面ではしっかりとコントロールできているだけに、どのメンバーを起用するのかが注目ポイントとなる。
対する岡山は、前節の栃木戦を3−1で快勝、4月20日の第8節・北九州戦を0−3で落とした以降はずっと負け知らずで、4位という快進撃を遂げている。この間の成績は8勝7分。この8勝の中には第14節・岐阜戦も入っており、勢いそのままに躍進を遂げる岡山をどう食い止めるか。岐阜にとって大きなタスクを課せられた試合となった。
岡山のキーマンは千明聖典と上田康太のダブルボランチ。キープ力があり、パスセンスに秀でた彼らがリズムを作ると、守備をはめ込むことに苦心する。彼らにいかに自由にボールを持たせないか、そして1トップ・久保裕一、片山瑛一と石原崇兆の2シャドーにいかにいい状態でボールを送らせないか。このラインを遮断することが、岐阜にとって勝利への命題となる。
だが、岐阜にとって痛手なのが、ヘニキと木谷公亮が出場停止であることだ。このラインを遮断するには、この2人の存在が非常に大きかった。特にヘニキは守備力が高く、豊富な運動量でボランチへのプレスを掛けられる選手。彼不在は非常に痛い。ラモス監督はダブルボランチにどの組み合わせを起用するのか。宮沢正史と水野か、守備もできる中村英之、森安洋文、そして讃岐戦でベンチ入りを果たした新井辰也の起用も考えられる。これはこの試合を占う上で、重要なポイントとなる。
果たして岐阜が岡山の快進撃を止めるのか。それとも岡山がその力を見せつけるのか。注目の一戦だ。
以上
2014.07.29 Reported by 安藤隆人
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