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【J2:第23節 讃岐 vs 岐阜】レポート:前半に2点を挙げた岐阜が逃げ切りに成功!後半にエンジンがかかった讃岐をGK川口能活が阻む(14.07.27)

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暑い、とにかく暑い。前日(25日)、今年の全国最高気温となる39.3度を記録したのは岐阜県多治見市だが、岐阜からやって来たサポーターが「香川のほうが暑いくらい」と口にするほどの暑さ。立っているだけで汗が噴き出してくる。そんな中、選手たちに多くの事を望むのは申し訳ないのだが「勝利」という結果は譲れない。“夏の陣”は身も心も熱かった。

讃岐は前節と同じく4−4−2の布陣。「ナザリト対策」(北野誠監督)としてエブソンをセンターバックに置き、ダブルボランチは久しぶりに岡村和哉、山本翔平のコンビが務める。
岐阜も前節と変わらず4−2−3−1。累積警告で出場停止の阿部正紀に代わって関田寛士、ヘニキに代わって水野泰輔が入り、2列目の右に今季初先発、2試合目の出場となる井上平、左が遠藤純輝という布陣。
どちらも慎重な立ち上がりを見せ、ボールを回しながら相手の出方をうかがう。そして12分、讃岐らしいカウンター攻撃をきっかけとして立て続けに讃岐が岐阜のゴールに迫る。讃岐サポーターのボルテージが高まる中、ゴールを先に決めたのは岐阜だった。讃岐の前線への短くなったパスを木谷公亮が奪い、井上、ナザリトへとつないで先制。この間、わずか3タッチ。それまで細かくパスをつないでいた岐阜だったが、この場面ではスピードアップを図り、讃岐の対応が遅れてしまった。
前半のうちに追いつきたい讃岐は36分、1枚目の交代カードを切る。大沢朋也に代え、札幌から移籍加入したばかりの古田寛幸を投入し巻き返しを狙うも41分、CKからゴール前の混戦になったところを関田が押し込み岐阜に追加点を奪われてしまう。セットプレーからの失点。今季、何度同じようなシーンを見せられたのだろうか…。

第13節以降、ショートパスをつないでボール保持率を高めるポゼッションサッカーを信条としてきた讃岐だが、前半はロングボールを多用し過ぎ、讃岐らしいプレーがあまり見られなかった。「ハーフタイム、選手たちに『おはよう、起きてますか』って声をまずかけた」という北野監督の言葉に目覚めた選手たちは後半、ようやくエンジンがかかる。
74分、古田からのマイナスのボールを高木和正が落ち着いて左足で決め、古巣相手に今季自身初ゴールを挙げた。1点を入れ、息を吹き返した讃岐。76分、古田のクロスを藤井航大がヘディングシュート。入ったかのようにも思われたが、ギリギリの所で川口能活がファインセーブ。そしてわずか1分後、讃岐はエブソンが倒されPKというビッグチャンスを得る。キッカーは高木。だが川口は「彼(高木)のキックのクセ」を読んでいた。高木がゴール左に狙ったボールを好セーブ。讃岐は2試合連続、PKを決めることができなかった。その後、暑さによる疲れのためか岐阜の選手たちの足が止まってしまう。讃岐は小澤雄希ら走れる選手が勝機をうかがうも追加点を奪えず試合終了。岐阜が逃げ切りに成功した。

開幕戦で対戦した際も、讃岐は幾度かあった決定機を川口に阻まれた。やはり川口を相手に個の力で挑むのは難しいのか。ならばチーム力で挑むしかない。この試合で讃岐は、特に前線での選手同士の距離感がいつもより遠いように見えた。岐阜のDF陣が固いブロックでそのように仕向けたとも言えるが、そこを自分たちの力で打開していかなければ、いつまでも降格圏内から抜け出すことはできない。
今節、20位の東京Vが勝点1を奪って讃岐との勝点差を8に広げ、また下位チームが軒並み勝点を伸ばしている。リーグは残り19試合。讃岐の一刻も早い逆襲が待ち望まれる。一方の岐阜は、この夏、急成長の若手でチームの底上げを図り6位以上に早く食い込みたいところだ。

以上

2014.07.27 Reported by 中條さくら(オフィスひやあつ)
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