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【J2:第23節 千葉 vs 長崎】レポート:千葉は攻撃のバリエーションに課題を残しながらも長崎戦で初の勝点獲得。引き分けながらも連敗を3で止めた長崎は内容に手応えを得る(14.07.27)

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24分、千葉の森本貴幸がロングボールに反応して長崎守備陣の背後に飛び出し、それに対応した長崎のGK中村隼が森本と接触して2人が倒れる。そのまま試合は続いたが、アウトオブプレーになって森本と中村隼の様子を確認するため時間がかかる様子になると、両チームの選手たちが特にベンチ近くに集まって一斉に給水した。19時キックオフで降水確率は低かったが、公式記録の気温は29.2度で湿度は73%。かなりの蒸し暑さの中での一戦は、立ち上がりから中盤の球際勝負も含めて激しい攻防で、互いにロングボールを前線に入れて走る形が多かったこともあり、選手が早い時間に消耗していたことをうかがわせた。

キム ヒョヌン、ケンペス、谷澤達也が出場停止の千葉は、キム ヒョヌンが務めるセンターバックに大岩一貴が移り、最近は大岩が務める右サイドバックに竹内彬を起用。ケンペスの代わりに大塚翔平を起用して2トップから森本の1トップに変更し、前節は谷澤がスタメンだった左サイドハーフに山中亮輔が起用された。一方、長崎はJ2リーグで3連敗の良くない流れを断ち切るためと千葉対策なのか、GKを大久保択生から中村隼に代えたほか、前節のスタメンの前田悠佑と下田光平を黒木聖仁と岡本拓也に代えてきた。

それでも立ち上がりは千葉のほうが攻勢だった。長崎がラフに前線にボールを入れてくるのに対し、こぼれ球を拾って攻めに転じる。3分にはロングボールを森本が体を張って収めてキープし、ペナルティエリアに攻め上がったボランチの兵働昭弘がシュート。だが、これを中村隼にキャッチされて千葉が最初の決定機を逃すと、フィジカル勝負の長崎に10分頃からこぼれ球を拾われ始めて押され、主導権を握られてしまう。そんな状況でも長崎がフィニッシュの場面で精度を欠いたことで、前半の千葉は無失点のままで救われた。

後半になるとこぼれ球への反応を修正した千葉が立て直し、攻め合う展開になる。だが、55分、長崎は左サイドに開いたイ・ヨンジェが前に出た神崎大輔にボールを預ける。神崎がドリブルの仕掛けから入れたクロスをゴール前で奥埜博亮がフリーでヘディングシュート。千葉はクロスを上げられたサイドでも、そしてゴール前でも相手選手へのマークなどの対応がルーズになっての失点だった。
後半も流れの中からなかなか得点機を作れないでいた千葉だが、失点から4分後、森本へのファウルで得たFKを兵働が横に流し、山中が狙いすましたシュートを決めて同点。その後は長崎がやや優勢ながらも、イ ヨンジェや古部健太が得点機をモノにできずに勝ち越し点を奪えない。千葉もカウンター攻撃のチャンスに疲労もあってか前への推進力を発揮できず、ボールコントロールやポジショニングのミスでシュートでは終われないシーンが目立った。後半途中から2トップ気味へと前のポジションに入った山中は「自分のシュートチャンスもあった中で2点、3点と入るような場面もあったので、ああいう場面を決めていかないと上には行けないし、そういうところもより精度を上げて2点、3点と取れる選手にならないといけないと思う」と話した。

連敗は3で止めたものの勝ちきれなかった長崎だが、奥埜は「ゲームを通して何本かチャンスはあったが、そこを決めきれないのが本当に今のチームの課題だと思うし、あとは点を取ってすぐに点を取られてしまった。セットプレーは警戒していたところなのでチームとして防ぎたかったところです」と振り返った。「スタンダードといったものがまたできてプラスになるようなゲーム」(高木琢也監督)で得たものを次節に生かしたいところだ。
千葉は長崎戦で初めて勝点を得たが、相手が厳しくプレスをかけてきても単純に相手の背後を狙って蹴る形だけでなく、横の揺さぶりも交えたパスワークで相手の守備を崩す形ももっと作りたい。バリエーションがあってこそ裏狙いの攻めが効果を発揮するはずだ。

以上

2014.07.27 Reported by 赤沼圭子
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