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【J2:第23節 北九州 vs 大分】プレビュー:風間兄弟初対決となるか。見どころたっぷりの「バトル オブ 九州」。連勝目指す北九州がラドンチッチ擁す大分を迎え撃つ。(14.07.26)

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2014年のシーズンは早くも後半戦に突入。北九州はその第一戦をアウェイで迎え、山形を2−1で下した。今季5試合目となる逆転勝ち。ゴールから遠ざかっていた北九州出身の池元友樹と生え抜きの渡大生が得点を挙げ5位を維持した。チームの雰囲気も夏前に比べて格段に良くなってきており、土曜日の「バトル オブ 九州」、大分戦も自信を力にしてゲームに臨めそうだ。

ゲームでまず注目されるのが風間兄弟だろう。川崎フロンターレの…と言うよりは風間八宏監督のスピリットを受け継ぐ兄・宏希(北九州)と弟・宏矢(大分)の兄弟。第3節の大分でのゲームでは宏希はスタメン出場したが、宏矢はベンチに留まり対決とはならなかった。しかし宏矢も大分でポジションを掴み、今やゲームメイクの軸となる存在になってきている。今週末は初対戦の可能性が高い。「試合の中ではそれほど意識しないが対戦できるのは楽しみ」と宏希。兄弟がどのようなプレーを見せるのか、観戦する側としてもわくわくするゲームになりそうだ。

試合そのものはラドンチッチ(大分)がキーマンとなる。その手強さの健在ぶりは大分の前節・札幌戦で証明。試合終了間際の90分、背後からの難しいのクロスに合わせて強烈なヘディングを叩き込み、チーム3連敗を回避する貴重な同点ゴールを挙げた。守る側から見れば恐ろしい、もちろん攻撃する側からすれば頼もしい男だ。
対峙することになる北九州のセンターバック・前田和哉は「(ボールが)オフでも体を寄せたり、泥臭くいく必要がある。クロスをいつものように上げられるとシュートを打たれる回数も増えるのでいつも以上の集中がいる」と話す。ただラドンチッチ効果は北九州にはプラスに働くかもしれない。というのも北九州は過去のプレビューでもレポートでも何度も指摘してしまっているが、ゲームの入りがあまり良くはない。しかしこのゲームでは抑えるべき明確なターゲットがある。ラドンチッチを警戒して供給源に対しても厳しく行ければ、必然的に北九州のゲームの入りも集中したものになるだろう。過度に後ろに引きずられてしまえば大分に持たれる時間も増えてしまうが、北九州が前線からプレスに行ったり、ショートカウンターを仕掛けたりできれば主導権を握ることも可能になる。

大分はラドンチッチをどうゲームプランに組み込むかが重要なポイント。前節の札幌戦では4−1−4−1で臨み、重心は低かった。攻撃に切り替わったときのポゼッションのリズムが決して良かったわけではなく、ラドンチッチのゴールもゲーム最終盤までお預けとなってしまった。この慎重な入り方を継続するのか、それとも揺さぶるようなポゼッションをするのか、はたまたラドンチッチをターゲットにシンプルに入れてくるのか。選択肢があるがゆえに大分のゲームの入り方は注目。いきなりスペースがあちらこちらにできる大味な展開になるかもしれないし、互いのポゼッションが噛み合ったゲームになるかもしれない。いずれにしても90分間、飽きの来ない試合にはなる。

ところで今週になって残念なニュースが大分から発表された。木村祐志の手術だ。7月9日に右足関節遊離体除去手術を受け、全治4週間と診断されている。今節の出場は難しい。
木村は2011年と12年シーズン、北九州でキャプテンを務めほぼ全ての試合に出場。攻守に要となってチーム躍進を支えたほか、実績が評価されてJ1に昇格した大分へとステップアップした。「いなくてはならないキャプテンでチームの軸だった」と振り返ったのは池元友樹。Jリーグで初めて二ケタ得点を挙げたシーズンも木村がいた2011年だった。それゆえに対戦できないことには残念そうな表情を浮かべていたが、「でも、若いからきっと大丈夫」とエールも送っていた。いち取材者としてもJ2日記に何度も登場してもらい、雨の本城も好んでいた木村の負傷は残念だが、万全の状態で復帰し持ち前のゲームコントロール能力が再び発揮されるよう願いたい。

その木村が北九州で担っていた右サイドにはいまは大分が古巣の小手川宏基が入り、攻撃に強いアクセントを加えている。「(前節)土岐田さんが久々に出ていたので試合が楽しみ。練習でも同じ右サイドだったので一緒にやることが多かった」と小手川。土岐田洸平の戦列復帰を喜び、対戦を心待ちにしている。

見どころがたっぷりの「バトル オブ 九州」、ギラヴァンツ北九州対大分トリニータ。前田は「ホームでの九州ダービーはあまり勝てていないので、勝って盛り上げていきたい」と意気込みを語った。北九州としては2年ぶり3回目の「バトル オブ 九州」の戴冠に向けても弾みを付けたい。大分も6試合ぶりの白星を本気で取りに来るのは疑いようもない。ちなみに天気予報を見れば、晴れの予報で最高気温は35度近くまで上がりそう。暑い日にこそ熱い試合がふさわしい。夏休み最初のゲームにドラマを期待したい。

以上

2014.07.25 Reported by 上田真之介
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