J2リーグ後半戦のスタートから2戦目。来週はウィークデーのゲームがあるため、真夏の3連戦のスタートとなる。岡山と栃木は7月13日に行われた天皇杯初戦(2回戦)にともに敗れているため、リーグ戦に集中するのみという状況だ。この2チームは、これまでの勝ちが「9」と同じで、勝点で大差ない。まさに団子状態のJ2順位を象徴する、勝点3を奪うためのハードなゲームとなりそうだ。
前節、福岡と対戦した岡山は、ひとつのゲームの中で成長し、それを存分に表現した。55分に追いつかれ、60分に逆転されたが、65分には片山瑛一のゴールでイーブンに戻す。先制し、2失点で逆転された後の、その、重くのしかかってくる時間を、「片山瑛一が短くしてくれた。ルーキーながら、諦めない気持ちを出してくれた」と千明聖典。その千明からのスルーパスを、押谷祐樹が84分に決めて、3−2でゲームを制した。福岡は前後半でフォーメーションを変えて、岡山のプレスがはまりにくい形を採ったが、リトリートはしないから、岡山にとっては戦いやすさはあった。千明は栃木戦に向けてこう話す。「前回は相手のプレスを外して、ボールを持てばチャンスになった。良く出来たことを続けながら、今度は栃木にうまく対応したい」。
栃木は前節、千葉と対戦し、0−2で敗れた。ゲーム開始早々、CKから失点し、前半32分に2失点目を喫するが、ショートカウンターやサイドから決定機を作り続けた。リトリートする千葉に思うような攻撃は出来なかったものの、現在7ゴールの瀬沼優司、4ゴールの廣瀬浩二、同じく4ゴールの近藤祐介、3ゴールの湯澤洋介という攻撃陣が気持ちを見せたゲームでもあった。栃木の阪倉裕二監督と岡山の影山雅永監督は、ともに古河電工(現、ジェフユナイテッド千葉)でDFとしてプレーした同い年の友人でもある。阪倉監督率いる栃木を、影山監督は「昨年までの主要な選手が抜けて危惧されていたが、よくこれほど戦うチームにしているな、素晴らしい仕事をしているなと、友人として思っています。連敗がひとつしかないんですよね。負けても次の試合には勝つという具合で、素晴らしい対応力、改善力を発揮していると思います」と賞賛する。
岡山は後半戦がスタートする前の週、大阪でミニキャンプを行なった。そこで取り組んだものは、攻守の切り替えや全体でのディフェンスなどチームとしてのベースの部分。だから後半戦最初のゲームで成果を発揮できたことには大きな意味がある。「後半戦になるとどこのチームもやり方が確定して、完成されてくる。だから結果ですね。それが出せる選手にならないといけない」と話すのは田中奏一。「これまでで勝った試合は、全員がハードワークした試合だと思う。その中で自分たちの攻撃のアイデアや、思いきったプレーを入れていかないと得点にはならない。ベースの部分にプラスの部分が出来ないと、この先勝って行けないということだと思う」と話すのは上田康太。後半戦に入り、見つめる先が高い所にあると感じさせる。岡山の前線は現在、怪我人が多く、また今季加入した林容平の大分への電撃移籍もあって、淋しさもあるが、「(前節)やっと自分の持ち味を出せた気がする」と言う久保裕一、「課題はあるけど、ゴールを取ってちゃらに出来たら」と言う押谷らに注目だ。
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2014.07.25 Reported by 尾原千明
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