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【J2:第23節 山形 vs 群馬】プレビュー:ゴールを欲しがる2つの気迫!3連続ドローの末に決着なるか!?(14.07.26)

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「去年の山形戦ではアディショナルタイムにやられてしまいましたが、今日はアディショナルタイムに決めて追いつくことができました」。第12節終了後、正田スタでの群馬・秋葉忠宏監督の会見。秋葉監督が就任した13年以降の対山形戦績は3戦して3分けとドローが続き、とりわけ正田スタでは終了間際にスコアが動いている。前回対戦のシュート数は山形9に対し、ホームの群馬が18。大きく枠を外すシュートで再三の決定機を潰していた群馬が、最後の最後、瀬川和樹のクロスから大津耀誠のプロ初ゴールで追いつき、連敗を6で止めた試合だった。その約1年前には、山形が2点のビハインドを追いついている。今節は山形9位、群馬19位で迎えるが、どの順位で対戦しても、最後までもつれる予感満載のカードだ。

ホーム連戦となる山形は前節、今季初の連勝とプレーオフ圏内突入を視野に北九州と対戦したが、1-0とリードして折り返しながら結果は1-2と今季初の逆転負け。なかでも石崎信弘監督が「2失点目がどうしても納得いかなくて…」と眉間にシワを寄せたのは79分のシーンだった。それまでカウンターから失点することはあっても、自陣でブロックをつくった状態でゴールネットを揺らされることはほとんどなかった。その堅いはずの守りで、人数が十分に足りていながらボールへプレッシャーに行けず失点した。今週のトレーニングでは、「もういっぺん、基本に戻ろう」(石崎監督)と早い切り換えから球際の厳しさを要求するトレーニングを重点的に行っている。もう一つの問題として、時間とともに馬力を失い、それがプレーの質に直結するフィジカルの問題もあるが、終盤の失速を怖がってパワーをセーブする戦い方は開幕からしてこなかった。夏場でも連戦でも、その方向性は変わらない。前線で運動量を絶やさない中島裕希は、「前節は逆転負けしたが、最初に点が取れれば有利に試合を進めることができるので最初の点は大事になってくる。1点取って、そこから2点、3点取れるチームにならなきゃいけない」と複数得点への意欲を口にした。

天皇杯を含めて3試合連続のアウェイゲームとなる群馬は、前節・水戸との北関東ダービーで0-2の敗戦。ディフェンダー陣の体を張った踏ん張りと、天皇杯2回戦・栃木戦からゴールマウスを守り、前節でリーグ戦デビューとなった富居大樹の好セーブなどで流れのなかからの失点は防いだが、鈴木隆行の老獪なプレーで2度のPKを与えている。0-1で敗れた2節前の湘南戦でも4分に先制を許し、苦しい試合を強いられているが、現在、そうした試合の入り以上に課題となっているのは、公式戦3試合で無得点が続く攻撃面。6月の4試合すべてでゴールを挙げ、トップスコアラーとしてチームを牽引したダニエル ロビーニョも、7月以降は決定機こそあるもののゴールは生まれていない。水戸戦後、秋葉監督は「どこかでゴールを決めることができていれば、流れは一気に変わったと思う」、「リスクをおかしてゴールに向かい続けることがゴールへの近道であり、勝利の近道」と意欲的な言葉を発している。

山形がダニエル ロビーニョとともにもっとも警戒している群馬の選手が、左サイドバックの瀬川和樹だ。前回対戦では群馬が3バックのためウイングバックだったが、サイドから再三危険なクロスを上げられ、ついには同点ゴールのアシストとなるクロスを許している。深い位置からでも浅い位置からでも繰り出せるスピーディで精度の高いクロスは相手にとって脅威。「間違いなくそこは相手の攻撃の起点だし、すごいいい選手だと思う」と話すのは、同サイドで対峙することになる右サイドバック・山田拓巳。「まずはしっかり、勝さんとよくしゃべって自由にやらせないこと」と縦の関係となる秋葉勝との連係を前提に、「受け身にならないで自分たちが前でやれれば相手も出づらくなってくるので、なるべくそういう考えでやっていきたい」とサイドを押し込む意欲を示す。また、ダニエル ロビーニョとともにトップでプレーする宮崎泰右も機動力を生かし、中盤でのさばきから裏への飛び出しまで動き回っている。この宮崎を自由にプレーさせないことも、山形の守備の重要なポイントになる。

攻撃に移った山形が、前節のように細かいパスのズレが続けば、得点のチャンスは大幅に制限されることになり、カウンターを受ける回数も増えることになる。しかし、ミスを嫌がり小さいプレーに終始していては相手の守備はいつまで経っても崩せない。前節、速く正確なくさびと大きなコース取りのランニングで「預けて出ていく」を繰り返していた伊東俊も、その延長戦上でペナルティーエリア付近で再びボールを扱うことはほとんどなかったが、「基本的には真ん中とか相手の間とかでボールを付けてもらって、はたいてもう1回違うところで、というプレーをやりたい」と相手の懐に踏み込むプレーを狙う。

気温30度を割らずにキックオフの18時を迎える予報もあるなか、持てるものすべてが試されるタフな戦いになることは間違い。勝利を得るには、まずは相手の気迫に屈しないことだ。

以上

2014.07.25 Reported by 佐藤円
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