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【J2:第23節 愛媛 vs 札幌】プレビュー:愛媛のリカルド ロボ、札幌の小野伸二。どちらの新戦力が早くチームに溶け込み、そして結果をもたらすか。(14.07.26)

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前節、ホームで京都と戦った愛媛はスコアレスドローで勝点1を得た。ただ、天皇杯も含めて公式戦では6試合ぶりの無得点に終わり、勝ち切ることはできなかった。石丸清隆監督は「京都に大人のサッカーをされて、自分たちは次のプレーを見ることができなかった」と表現したが、愛媛にとってはあれだけ徹底してシャドーがマークされることは想定外だった。それだけ河原和寿と堀米勇輝の2シャドーが絶好調だったからではあるが、そのよさを消された時に次の打開策を講じられなかった。ボランチの渡邊一仁も「確かに相手の切り替えも速かったけど、後ろのボールの動かし方には課題が残った」と認識しているが、1つの起点を潰された時にどう対処するか。そうした引き出しを増やしていかなければ、リーグ後半戦は相手も研究してくるだけに勝ち切ることは難しくなってくる。

その点で、愛媛は早速リカルド ロボを投入できたことがひとつの収穫にあげられるだろう。京都戦に関しては「やることをはっきりさせること、そして守備の負担を減らしたかった」(石丸監督)ことで西田剛と入れ替わる形で3トップを保持したが、トレーニングでは2トップを試すなど新たなバリエーションも模索している。「相手にとってはいるだけで気になる選手だろうし、起点が増えれば前に進むパワーも出る」と石丸監督は期待をするが、彼が加わることで攻撃の選択肢が増えることは間違いない。前節の札幌は大分の新戦力ラドンチッチの高さに手を焼いたが、今度は愛媛のロボがゴール前でその勝負強さが発揮できるかどうかということも当然今節の見どころになってくるだろう。

もちろん、札幌にも小野伸二という天才が加わっている。大分戦では直接ゴールに絡むことこそなかったが、随所に彼らしさを披露。ラストパスにしても、シュートにしても観る者をうならせるプレーは今後ますます増えていくだろう。特に札幌は宮澤裕樹や荒野拓馬、そして内村圭宏ら攻撃陣の関係性もよく、彼らを小野がどう生かしていくのかが楽しみだ。

特に、内村は愛媛のサポーターなら誰もが知るように、スピードに乗せると手がつけられない選手。そこは、かつてコーチとして内村に接した石丸監督もよく知るところだ。「最初愛媛に来た頃はテクニックのある選手だったので、とにかく足元で受けてプレーするのが大好きだった。でも、あのスピードがあったから裏を狙えばもっと足元のプレーも生きる」ということから、当時はとにかく相手との駆け引きを学ばせた。今季からACミランの監督に就任したフィリッポ インザーギのプレーを参考にさせたこともあり、愛媛に来ても2年間は伸び悩んでいた内村だったが、3年目にシーズン18得点をマーク。力をつけ、札幌へと移籍をしていった。

こうした札幌の攻撃陣に対して、愛媛は受けに回ると簡単には抑え切れない。リーグ戦は3試合無失点が続いて自信を深めているところはあるものの、やはり今節は再びボールを保持して主導権を握るサッカーを目指したい。体力の消耗を考えても、走らされる展開は避けたいところだ。特に、今週は急激に夏の暑さが訪れて選手たちもコンディションの維持には苦労している。水曜には愛媛県の新居浜市が全国で最も暑い場所となったが、最高気温もさることながら木曜日の松山は最低気温が27度という状況。札幌の選手にとっても厳しいコンディションだろうが、その中でトレーニングを続けなければならない愛媛の選手たちにとっても厳しい環境であることは間違いない。さすがにキックオフの時間帯になれば暑さも一段落するとはいえ、選手たちがどんなコンディションで試合に臨むことになるのか、今節はその準備がどうだったのかも問われる一戦になる。

以上

2014.07.25 Reported by 近藤義博
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