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【J1:第16節 甲府 vs C大阪】プレビュー:J1リーグ戦再開後、最初の勝利を掴むのは甲府かC大阪か。質を求めつつも、量では負けられない甲府が質の高いC大阪をホームで迎え撃つ(14.07.23)

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アウェイG大阪戦(第15節)、ホームC大阪戦(第16節)と大阪GCシリーズでJ1リーグ戦再開となる甲府。昨シーズンは1勝1敗で勝点を分け合った甲府とC大阪だが、C大阪はワールドカップを挟んで監督交代、柿谷曜一朗の移籍など変化があった。ワールドカップ期間中に「柿谷バーゼル最有力。ワールドカップ後、C大阪退団へ」というスポーツ新聞の見出しをネットで見て、甲府のチケット担当はフリーでシュートを外した選手みたいに頭を抱えたかもしれない。しばらくすると今度は、「柿谷 フィオレンティーナ移籍前進。同僚の山口にも興味」という見出しの記事もスポーツ新聞出ていて、気になっていたが山口の移籍はなかった。

ウルグアイからなかなか帰って来ないから心配していたが、フォルランも無事に日本に戻ってきていて、C大阪を迎える甲府としてはワールドカップ南アフリカ大会の得点王とMVPを山梨中銀スタジアムに迎えることができるのは嬉しいこと。城福浩監督は、「C大阪はフォルランを抑えるだけで勝てる相手ではないが、フォルランがいるチームが甲府に来るというのは我々がJ1にいるからこそ。それがどれだけ大変なことなのかをみんなで認識してやりたい。また、柿谷が移籍したが、C大阪には相変わらずいい選手がいるなぁという印象。柿谷の後に続く選手のレベルは優勝争いをしてもおかしくないレベル」という。

再開後のJ1の戦いを見渡すとあの高品質チームの広島でさえ苦労しているのだが、甲府も中断前の戦いのレベルを取り戻すことができずに苦労している。シュートを相手より多く打ち、相手のシュートを少なく抑え込んでいて総じて悪くないのだが、負けた。城福監督は「積み上げているからどことやっても対等にできるが、どことやっても結果を得られないこともある。対等にやれるけれど結果は得られないという悪循環。『そこそこやっている』では結果は得られない。相手より無理をしないと勝点3は得られない。それを感じさせてくれたG大阪戦」と振り返る。

2014年のJFK甲府は第10節の徳島戦から第14節の神戸戦は1分3敗で大いに苦しんだ。城福監督はG大阪戦を「そのころに戻ったみたいで悔しい」と評する。甲府に戻った翌々日のミーティングでは、やるべきことができていない場面を見せて名指しで強く話をしたそうだ。選手に聞けば、その場面でいろいろ考えた末の判断だったことが分かるが、城福監督の指摘と選手の認識が重なれば確実に右肩上がりになるはず。今年のJ1クラブ18チーム中、恐らく甲府が一番予算が少ないクラブ。そのクラブがこのJ1に残留して少しでも順位を上げるには、サッカーの質は求めながらも、少なくとも量では相手を凌駕しないといけない。逆に、この心意気や注意深さを取り戻せば中断前の姿が戻ってくるはずだ。

攻撃面では、ファイブフォワードで中断前以上の決定機増加、ゴール増加を狙っているが、最大値の組み合わせは簡単に見つからないどころか、ケガ人も多く1試合ごとにそれを探さないといけない状況。中断期間中に阿部拓馬を獲得したが、大宮のムルジャのように即ゴールに繋げられるというポジション・タイプではない。特別な選手・クリスティアーノを活かし、クリスティアーノに活かされながら、阿部拓馬がこのチームでどう活きるのかも注目点。ある程度ボールを持てるが故の難しさも出てきている。ケガ人が戻ってくる今節は、G大阪戦から3〜4つのポジションに変化が出そうで、この組み合わせとG大阪戦の反省を活かした意識がどう内容に結び付くのか注目したい。

傍から見てC大阪のマルコ ペッツァイオリ監督はまだ選手を見極めている段階ではないのかと思うが、優秀な育成組織が育て上げた選手たちが次世代を担うことは確実。前節は勝点1を拾う内容だったけれど、試合を重ねるにつれて良くなる気配も確実にある。現在は開幕前の期待に添えていない順位だが、勝点差が広がっていないだけにどういう組み合わせと戦い方で巻き返すのか。再開後の戦いでエンジンは回るもののタイヤがグリップしていない甲府とC大阪だが、どちらが路面をつかむのか。勝点1を分け合う戦いにはしたくない。

以上

2014.07.22 Reported by 松尾潤
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