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【J1:第16節 G大阪 vs 清水】プレビュー:長谷川ガンバがリーグ戦で初めて、同監督の“古巣”、清水と対戦。(14.07.23)

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勝点を見ての通り、混戦のJ1リーグ戦。それもあって前節、甲府戦に勝利したG大阪の順位は一気に16位から13位へ。『降格圏』を脱したことはもちろん、J1リーグ再開後、最初の試合を白星で飾れたことは、後半戦での巻き返しを狙うG大阪にとって間違いなく『弾み』になったことだろう。しかも、今節は順位としては1つ上ながら、勝点では並ぶ清水エスパルスをホームに迎えての一戦。夏場の暑い時期、中3日での連戦をいずれもホームで戦えるというアドバンテージを踏まえても、是が非でも今季初となる『リーグ戦連勝』を飾り、甲府戦での『弾み』により勢いをつけたいところ。実際、DF岩下敬輔の言葉に代表されるように、選手の誰もが『連勝』を目標に掲げる。

「勝点的に団子状態にあることからも、次の清水戦は正念場になる。その後に、上位の神戸との対決を控えていることを考えても、まずはこのホーム2戦で『連勝』を飾ることで再び上位との争いに食い込んでいける体勢を整えたい。清水は自分にとっては古巣だけに、意図せずとも気持ちが入る試合になる…といっても今はもう知っている選手も殆どいないんですけどね(笑)。ただ相手云々より、今は勝点3をとることがチームのいい刺激になっているし、今節もホームでだけに、しっかり勝点3という結果にこだわって戦いたい。(DF岩下敬輔)」。

そのDF岩下と同様、“古巣”相手に力が入るのは長谷川健太監督も同じだろう。周知の通り、長谷川監督にとっての清水は、チーム発足時から引退まで8年間にわたってプレーしたチームであり、05年にプロサッカーチームの監督としてのキャリアをスタートさせたチームでもある。しかも、今回はG大阪の監督としてはリーグ戦初となる古巣との対戦。長きにわたって培った清水への愛着があるだけに、力が入らないはずはないが、「特別な意識はありますが、勝ちたい気持ちはどの試合も同です。ホーム戦だし勝点3を獲りにいきます」と長谷川監督。対戦相手にはFW大前元紀やMF杉山浩太、DF平岡康裕ら、同監督が清水時代にともに仕事をした選手も何人か在籍しているだけに、彼らのプレーの特徴や癖も十分に把握した上でどのようなタクトを奮うのかも楽しみの1つ。また、今節は好調をきたしているMF倉田秋が出場停止となる中で、FWパトリックの初先発を明言している同監督。「練習試合でのパフォーマンスも良かったし、パトにとってもチャンス。そのチャンスをものにしてやるというくらいの気持ちで戦ってほしい(長谷川監督)」と期待を寄せる。2トップを築くであろうFW宇佐美貴史とどんなコンビネーションを築くのかも楽しみにしたい。

清水は前節の川崎F戦をホームで0-2と完封負け。前半は組織だった戦いで好機も見出したが、後半は立ち上がりの時間帯における2失点によって、自ら前半のいい流れを断ち切る結果に。全体が間延びし、どちらかというと後ろが重くなった展開を最後まで修正し切れずに試合を終えた印象だ。結果、現在の勝点差を見ての通り、下位との勝点差を気にしなければいけない状況に追いやられたが、敗戦の屈辱を早めに払拭するためにも『連戦』というハードスケジュールを追い風にしたいところ。ちなみに、G大阪と対戦成績に目をやると、Jリーグ戦では09年の7月以来、白星を挙げられていない清水(G大阪が5勝2分)。近年の戦いを見る限り、決して相性がいいとは言い難いが、先にも書いた通り、降格圏との勝点が縮まっていることからも、間違いなく監督以下、選手も危機感を募らせているはず。その危機感を力に変えて、4月26日の仙台戦以降、約3ヶ月にわたって遠ざかっている白星を奪い獲りたい。

以上

2014.07.22 Reported by 高村美砂
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