J1再開2戦目。前節を引き分けで終えた仙台と名古屋にとっては、今度こそ勝点3を獲得して順位を上げたい一戦だ。
勝ちこすために必要なのは、ひとつでも多くのゴール。中断期間に攻撃面で大きな変化を加えてきた両チームにとっては、その成果が試されるゲームといえる。
今節にユアテックスタジアム仙台に乗りこんでくる名古屋は、この中断期間に3-5-2を基本としたシステムで訓練を重ね、再開に備えた。この布陣での攻撃でカギを握る存在が、所謂“トップ下”に入った途中加入のレアンドロ ドミンゲスだ。彼がキープし、高い技術と創造力を生かしてパスを繰り出すことで多彩な攻撃が生まれる。彼のパスによって2トップはもちろんのこと、矢野貴章と佐藤和樹の両ワイドの選手も効果的に走らせることで、前節・徳島戦では多くのチャンスを作った。田中マルクス闘莉王が前線に上がってからは、背番号33と4のラインが凄みを増し、あわやゴールというチャンスも作っていた。
徳島戦での名古屋は、攻撃にかかるポジションと3バックとの間を埋めるためにダニルソンと田口泰士の両ボランチへの負担が大きくなった。その状態から攻守のバランスを改善してのぞむ今節は、前節以上のゴールが求められる。
一方の仙台は、前節・柏戦では大雨の中での戦いを強いられた。水含みで思うようにボールが走らない状態でキックオフを迎え、渡邉晋監督は「大味な展開になることを覚悟して、割り切った戦い方をしました」と、リスクマネジメントを徹底した守備的な戦い方を徹底。雨中ではミスが失点につながりかねないバックパスも避け、無失点で試合を終えた。
それでも仙台は前半にチャンスを作ったが、数多く上がったクロスをゴールに結びつけられず。終盤にカウンターから武藤雄樹が迎えた2度の決定機も、得点には至らなかった。
柏戦後、武井択也が「今日は今日で、このようなコンディションで臨機応変な戦い方はできました。でも次は攻撃でさらにいいところを見せたい」と話してくれたように、前節より好天が期待されるホームゲームでは、仙台は攻撃面での成長を見せたいところだ。中断期間の練習で、仙台は特に攻撃面でのレベルアップをはかってきた。7月になっておこなった練習試合やプレシーズンマッチ(5日・新潟戦)、天皇杯2回戦(12日・奈良クラブ戦)では攻撃を意識するあまり守りがおろそかになってしまう悪癖が出てしまった。そこから修正した柏戦で守備において自信を得た仙台は、「レアンドロにフリーで攻撃の仕事をさせないことなど、おさえるべきポイントはしっかり管理したい」(鎌田次郎)ということを忘れない一方で、攻撃面ではサイドも中央も臨機応変に使う連係を披露したい。
前節から中3日ということでコンディション調整も難しい状況であるが、負傷で別メニューが続いてきたウイルソンが「痛みはなくなりました。気持ちを新たに、サポーターからのゴールへの期待に応えたい」という意気込みのもと名古屋戦に向けて調子を上げている。攻撃の選択肢を増やそうとしている仙台にとって、頼れるフィニッシャーが復帰することは心強い。
中断期間に身につけた新しい攻撃を、両チームは今節こそ、ゴールと勝点3に結びつけようとしている。
以上
2014.07.22 Reported by 板垣晴朗
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