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【J2:第22節 磐田 vs 東京V】プレビュー:逆転優勝を諦めない磐田。公式戦9試合未勝利の東京V。後半戦を白星でスタートさせるのはどちらか。(14.07.20)

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リーグ前半戦を2位で終えた磐田と、20位で終えた東京V。お互いに納得のいく結果ではなかったが、今節より始まるリーグ後半戦でいかに巻き返すか。

ホーム・磐田は今季J2の大本命と期待されながら、湘南という“誤算”に直面。今季より指揮を取るシャムスカ監督の下、積み上げた勝点は『43』。昨季J2の同時期を振り返れば、第21節終了時点で1位・G大阪の勝点は『46』、2位・神戸の勝点は『44』。その意味では今季の磐田もけして悪い前半戦ではなかったと言える。しかし、首位湘南が勝点『60』という驚異的な数字を叩き出し、独走。また、2位・磐田は3位・松本とは同じ勝点であり、得失点差でかろうじて2位を死守しているという状況である。シャムスカ監督は「まずは連勝して松本との差を広げたい。もちろん逆転優勝できると思っている」と後半戦を見据えた。

12日の天皇杯・藤枝戦は苦しみながらも2-0で勝利。そこからスタメンを数箇所入れ替えることになるだろう。腹痛で藤枝戦を欠場した前田遼一は16日に全体練習に合流。『2014 FIFAワールドカップブラジル』の休養で同じく藤枝戦を欠場した日本代表・伊野波雅彦も13日の練習試合に出場し、今節先発復帰する見込み。また、新ブラジル人MF・チンガが選手登録の関係上、この試合より出場可能となる。「気持ちのこもったプレーを見せたい」と意気込む新ボランチは攻撃的な交代カードか。

「前半戦は前半戦のドラマがあった。後半戦は後半戦のドラマがある」。そう語るのは八田直樹。前半戦は首位・湘南の独壇場となってしまったが、後半戦でそれを上回るインパクトを残せるか。まずは白星で後半戦をスタートさせることを目指す。

東京Vは第13節・北九州戦(5/11)より白星から遠ざかっている。13日の天皇杯2回戦では北九州に敗れ、公式戦9試合未勝利となった。ただし、天皇杯・北九州戦ではリーグ戦につながるポジティブな材料もあった。三浦泰年監督は試合後、「トーナメントで勝つか負けるかの中で我々が負けた」と前置きしつつ、「非常に良い内容。思いきって相手の背後を突くシーンも多かったし、選手が非常にアグレッシブに躍動してくれた」と語っている。白星から遠ざかっている状況ではあるが、内容面で向上しているのだとすれば、一つの勝利が自信となる。順位的にまずは下位グループを意識せざるを得ない状況ではあるが、このゲームを浮上のきっかけにできるか。

守備陣も磐田に対して悪いイメージはもっていないはずだ。前回対戦では0-1で敗れたが、大きく崩された場面はそれほど多くなかった。「2順目ということで、相手もさらに研究してくると思う」とは磐田・松井大輔の弁。第21節・山形戦のように試合開始直後の失点は命取りとなるが、粘り強い守備を継続できれば勝機を見出せるだろう。
また、前回対戦では勝負どころの終盤にセットプレーから失点。駒野友一のFKを阿部吉朗に頭で押し込まれた。今季ここまでセットプレーからの失点が多いだけに、その守備もカギとなる。その上で攻撃では平本一樹、永井秀樹らのコンビネーションでタメを作り、磐田ゴールに迫りたい。

天皇杯・北九州戦後の会見で、指揮官は前向きだった。「恐れず、勇気を持って今日のような攻撃を仕掛けて欲しい。前半のイージーなミスはあったが、そこの精度を上げ、このイメージを忘れずに次の22節も戦っていくべき」。若手の多い東京Vだが、アウェイで消極的にならず、アグレッシブな姿勢を見せることができるか。

以上

2014.07.19 Reported by 南間健治
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