最下位・富山と21位・讃岐がぶつかる。後半戦の初戦であるとともに、今後の残留争いを左右する大一番だ。第15節の前回対戦では讃岐が2−1で逆転勝ちしてJリーグ初白星を挙げた。現在、勝点3差で追う富山はホームで雪辱を果たしたい。両者ともチーム状態が上がっており、見どころの多いゲームになりそうだ。
富山は先週末13日の天皇杯2回戦で横浜FCを1−0で下した。同大会の初戦突破は3年ぶり。来月20日にはC大阪に挑戦することになった。
開幕から苦しんできたチームにとって意義深い勝利だった。カップ戦ではあるが今季まだ白星のなかったアウェイでの完封勝ちだ。第20節・長崎戦の劇的勝利の余韻が残るうちに次の1勝を挙げられた点も大きい。今季初先発だったMF大山俊輔、公式戦初出場だったMF梅村晴貴をはじめリーグ戦では控えにまわっていた選手たちが頑張り、チームの一体感も高まった。「覚悟を決め、今を頑張り、明るい未来をつくろう」と安間貴義監督が訴えて始まった今年後半の戦いは絶好のスタートを切った。
中継放送がなく、MF内田健太のFKからの直接ゴールを地元で見てもらえなかったのは残念だった。現地に足を運べなかったサポーターには、結果だけでなく試合内容も今節に希望がもてるものであったことを伝えておきたい。横浜FCにボールを握られて押し込まれる時間は長かったが、球際での粘りや帰陣の早さといったカターレらしさが発揮され、要所を押さえて守ることができていた。攻撃面でも中盤から流れるようにパスがつながり好機になるシーンが何度もあり、決定機の数で相手を上回っている。FW白崎凌兵とFW中島翔哉の距離感が近く、FW苔口卓也を交えた前線の連係も良好だった。この上昇ムードが確かなものであることを今節はホームで証明してほしい。
讃岐は富山戦での初勝利以降2勝3分2敗と勝点を積み重ねている。引き分けた前節・岡山戦でも一時は2点をリードし、0−1で敗れた先週の天皇杯・松本戦も互角の戦いを演じた。最近の試合では[4-1-4-1]のフォーメーションで人数をかけて守り、ボールを奪うと丁寧にパスをつないでペースをつくる戦いで安定感を増している。FW陣に木島良輔や我那覇和樹、高橋泰といった勝負強いベテランがそろっていることも強みだ。
就任5年目の北野誠監督がチームを掌握しており、戦術を徹底して相手を封じるしたたかさも備えている。前回の対戦ではロングボールとハイプレッシャーを中心とするシンプルな戦い方で不調だった富山を圧倒した。今回も策を講じてくるはずで、出方が注目される。
ルーキーイヤーの2010年から12年まで富山に在籍したMF関原凌河がスタメンに定着している。富山第一高OBのFW西野泰正は監督の信頼が厚いチームの精神的な支柱だ。みなみFC出身のDF藤井航大はヘディングの強さで攻守にわたり存在感を発揮している。これら富山ゆかりの3人のプレーも楽しみな今回の一戦だ。
以上
2014.07.19 Reported by 赤壁逸朗
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