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【第94回天皇杯 2回戦 千葉 vs 長野】プレビュー:関塚体制初戦を勝利で飾りたい千葉と、3年連続のジャイアントキリングを狙う長野。2回戦屈指の好カードのポイントは先制点。(14.07.13)

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6月23日に鈴木淳前監督の契約解除を発表したジェフユナイテッド千葉は、斉藤和夫テクニカルダイレクターが監督代行を務めた6月28日のJ2リーグ第20節松本戦は0−1で敗れた。2試合連続の無得点で今季初の連敗となったが、松本戦では以前からの狙いの1つだった、相手の背後を素早く突く攻撃を見せた。7月1日に就任を発表した関塚隆監督が指揮を執るのは7月9日からで、斉藤和夫監督代行で臨んだ7月5日のJ2リーグ第21節大分戦は森本貴幸が第12節以来のスタメンでケンペスと2トップ。4分に第13節以来のスタメンの田中佑昌のクロスから森本が今季初ゴールで先制点を奪取。大分のスペースを突く攻撃で、後半に森本、ケンペス、山中亮輔が追加点を奪って4−2の勝利を収めた。

関塚体制初戦となる天皇杯2回戦では、関塚監督が千葉で目指すサッカーが明確になるだろう。大分戦の攻撃の出来の良さから天皇杯2回戦も4−4−2システムが濃厚。だが、一方で今季は4−2−3−1システムがメインだったことから、守備はうまく機能しない時間帯が長く、こぼれ球を拾えずに大分に押し込まれる場面も目立った。天皇杯初戦での勝利は、第21節終了時でJ1自動昇格圏内の6位の福岡とは勝点差2で11位の千葉にとって、J1昇格争いを勝ち抜く勢いをもたらすものだ。それだけに相手に主導権を渡さないための守備面の修正、そして大分戦で見せた速攻だけでなく、状況や時間帯によってパスをつないでボールを動かす遅攻をうまく織り交ぜる攻撃ができるかが見どころになる。

JFL昇格後は2年連続で2位だったが、3年目の昨季は美濃部直彦監督が就任して初優勝したAC長野パルセイロ。今季は明治安田生命J3リーグで戦い、第17節終了時点では首位のFC町田ゼルビアとは勝点差5の2位だ。シードチームとして登場した7月6日の天皇杯1回戦では新潟県代表のJAPANサッカーカレッジと対戦。前線からプレスをかけてボールを奪い、サイドのスペースを突いて攻めた。28分に元町田の向慎一のCKから西口諒がヘディングシュートを決めて先制。相手にゴール前まで迫られる場面もあったが、ボールホルダーへの素早い寄せで守り、決定機をほとんど作らせなかった。65分、佐藤悠希のクロスを61分に交代出場した元栃木の勝又慶典が落とし、過去に柏で活躍した宇野沢祐次が追加点をゲット。16本のシュートで2得点はやや物足りないが、終始主導権を握って勝った。
天皇杯での長野といえば、2012年度の第92回大会では当時J1の札幌に1−1(PK戦5−3)で勝利をあげ、昨季の第93回大会では2回戦でJ1の名古屋に2−0、3回戦でJ2の北九州に0−0(PK戦4−2)と勝利。4回戦では横浜FMに延長戦で1−2と敗れたが、長野の強さを改めて全国のサッカーファンにアピールした。今大会で3年連続のジャイアントキリングを果たし、J3優勝へ向けて弾みをつけたいところだ。

両チームともボールを奪うとスペースを突き、サイドに起点を作って素早く攻めるのが狙いの1つ。一瞬の隙が命取りになるだけに、攻守の切り替えの速さがカギとなる。また、千葉では今季のJ2リーグでチーム最多の9得点をあげているケンペスや森本、長野ではやはり今季のJ3リーグでチーム最多の9得点であげている宇野沢を自由にさせないように守れるかが重要だ。特に千葉は相手に先制点を奪われて守りを固められると苦戦するため、2回戦屈指の好カードは先制点が勝敗に大きな影響を与えるポイントになりそうだ。

以上

2014.07.12 Reported by 赤沼圭子
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