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【第94回天皇杯 2回戦 F東京 vs 秋田】プレビュー:F東京の公式戦再開初戦は、キャンプ地の地元J3秋田と。中断期間中の成果は得られるのか(14.07.12)

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中断期間が明け、いよいよ公式戦が再開する。F東京は12日、味の素スタジアムでJ3の秋田と天皇杯2回戦を戦う。2014FIFAワールドカップに出場していた、森重真人と権田修一が帰国後初の公式戦に臨む。また、けが人も多く復帰を果たしており、戦力が充実してきたF東京が、どのようなサッカーを展開するかが耳目を集めるところだろう。

J1リーグ再開まで残り1週間となった。F東京は中断期間を利用して秋田県にかほ市で合宿を行った。その合宿では前半戦の課題の改善に加え、夏場の戦いを見越して走り込みとビルドアップの強化にも取り組んだ。
中断前のリーグ戦ではセットプレーからの失点を重ねてしまい、接戦を落としてきた。そのため、マッシモ・フィッカデンティ監督は、CK・FKの守備体系をマンマークからゾーンへと変更。それぞれが担当エリアを割り振られるゾーンでの守備は、マークに目を奪われることなく、ボールから目を切らなくなるという利点がある。一方で、相手選手に死角から飛び込まれやすいというデメリットも存在するだけに、ポジションニングなどの微調整はまだまだ必要だろう。
さらに、真夏の戦いに備えて、キャンプ期間中は毎日のように走り込みを敢行。そのため疲労で体が重く、練習試合では動き出しの遅さが目立ってしまった。どこまでこの試合に合わせて回復できたかは、試合の見るべきポイントの1つとなるだろう。

また、キャンプ期間中からボールを保持するために、ポゼッションのトレーニングやビルドアップの陣形確認などにも指導が及んだ。マッシモ・フィッカデンティ監督は「夏場のボールは宝物になる。たとえるなら砂漠の水のような存在だ。だから、絶対に失ってはいけないし、守らなければいけない」と言う。ただし、過去のF東京が行ってきたビルドアップの陣形とは少し異なるため、まだボールはうまく動かせていないのが現状。指揮官はコンディションと試合内容について「試合の数をこなすにつれて良くしていくことが大切だ」と語った。

F東京に挑むのは、前身のTDK時代から数え、13年連続21回目の本大会出場を果たした秋田。1回戦で関東社会人リーグ1部の埼玉県代表さいたまSCを7−1で破り、2回戦進出を決めた。就任2年目の与那城ジョージ監督は、F東京が秋田合宿中に行ったソニー仙台との練習試合を視察に訪れるなど、この対戦に向けても準備にも余念がなかった。今季から新設されたJ3リーグの10位(12クラブ中)に沈むが、ボールを保持して主導権を握るサッカーを目指している。7得点でJ3得点ランク5位につける三好洋央、4得点で同10位タイのレオナルドがチームの得点源となる。秋田県出身のJ2草津などで活躍した熊林親吾が10番を背負い、同じく地元出身で2008年までF東京に在籍した鈴木健児も所属している。

その秋田の大番狂わせを阻止したいF東京のフィッカデンティ監督は「イタリアでも、対戦相手のカテゴリーが下がると、問題が起こることがしばしばある。だが、われわれが勝つためにやることは同じだ。決定機を必ず決め、スペースを空けない。サッカーはシンプル。やるべきことをしっかりとやるだけだ」と言い、いかに平静を保つかが大切だと説いた。
ただ、F東京にとっては試合結果とともに、中断期間中に取り組んできたことをどこまで体現できるかも重要な意味を持つ。森重は「天皇杯初戦の怖さは知っている。手を抜く時間などない」と前置きし、こう続けた。
「ある程度、監督がやりたいことは理解して、これからより良くするためにみんなの意見をすり合わせていきたい。まずは試合でどのくらいできるかが楽しみ。うまくいかないところは出てくるだろうが、それを次の1週間で取り組みたい」

1週間後に控えるJ1再開初戦・鹿島戦を見据えつつ、F東京は味スタのピッチに立つことになるだろう。収穫を得るか。それとも虎視眈々とアップセットを狙う秋田に足元をすくわれるのか。指揮官は、最後にお決まりの言葉を用いた。「まずは様子を見てみましょう」。

以上

2014.07.11 Reported by 馬場康平
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