リーグ戦と並行して行われる“もう一つの戦い”天皇杯。これから夏も本格化するというこの時期に天皇杯を戦うのはまだ違和感もあるが、日産スタジアムでの決勝を目指して日本各地で激闘が繰り広げられる。
この試合は、松本対讃岐という同カテゴリーのチームの対戦となる。J2もハーフターンを終え、後半戦への勢いをつける意味でも天皇杯は重要な位置づけを持つ。現在3位につける松本も21位の讃岐も、その点で変わりはない。
松本はリーグ戦直近5試合を3勝1分1敗で、4位・岡山との勝点差は10となった。一見波に乗っているようにも思えるが、気になる点は前節・福岡戦でも触れたように負傷者の存在だ。腿の打撲を負いながらも前節に強行出場を果たした岩上祐三、筋肉系の不調で今週は別メニュー調整の船山貴之の両名について、「出場は難しいだろう」と反町康治監督は断言。この試合ではベンチメンバーから外れる可能性が濃厚。その他にも玉林睦実、多々良敦斗、飯尾和也も負傷を抱えている状況だ。
そこで期待したいのは、チャンスを得ようと日々アピールを続ける選手たちの奮起だ。特に船山・岩上という二枚看板が強固ゆえになかなかチャンスに恵まれなかったアタッカー陣の活躍に注目したい。現時点では先発メンバーは全く予想がつかないが、椎名伸志、道上隼人らにこれまで以上に長い出場時間が与えられることは間違いなさそう。この試合をひとつの契機にしたいところ。
対する讃岐だが、リーグ戦直近5試合を1勝2分2敗。開幕7連敗を喫していた序盤戦から、時間こそ要したがJ2の水に慣れた。アンドレアの長期離脱というピンチはあったが、代わってコンディション不良から回復した木島良輔が攻撃のキーマンとして機能している。前節・岡山戦での『瀬戸大橋ダービー』は2−2でのドローも、後半42分までは2点差をつけてリードしていた。もちろん追いつかれたことは反省材料としても、12戦負けなしの好調岡山を苦しめたことは紛れもない事実。さらにリーグ最多失点の守備面立て直しのために藤井大輔、エブソンという新戦力も招き入れた。両名は選手登録の関係でこの試合に出場できないが、後半戦に向けて好材料は多い。松本同様に前節から幾名かの選手入れ替えはありそうだが、この試合で勢いに火を点けられるか。
先のリーグ戦対戦時(J2第4節)には松本が讃岐を5−0で下して先輩としての意地を見せたが、天皇杯は一発勝負。現在地も過去の対戦成績も関係ない。存在をアピールしたい選手たちにも慢心は皆無で、「『今しかない』くらいの気持ちで挑みたい」(道上)、「得点場面に多く絡んでいければ」(椎名)と意気込み十分だ。
以上
2014.07.11 Reported by 多岐太宿
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