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【J2:第21節 東京V vs 山形】プレビュー:8試合ぶりの白星目指す東京V。山形に初の連敗をつけられるか。(14.07.04)

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前々節栃木戦で、ショートパスをつなぎ、ワンタッチプレーで相手を崩し、シュートにもちこむ、いわゆる“ヴェルディらしい”攻めが数多く見られ、今後への期待にサポーターも納得の表情を見せた。だが、前節vs横浜FCでは、思うような攻撃の形を作れず、スコアレスドローで終わった。

前節の反省として、南秀仁は、「一度(平本)一樹さんにボールを入れて、そこからの展開を狙っていたけど、なかなか一樹さんにボールが入らなくて、結局そのまま糸口をみつけることができなかった」と振り返った。言葉通り、平本がボールを収めてから、永井秀樹、南らが絡んで、得意のショートパスとコンビネーションでゴールに迫るのが、東京Vの1つのストロングとなる。だが、当然、相手も前節のように平本へのパスを封じてくることは言うまでもない。その時に、どのようにして打開していくかが、最大のテーマとなる。
そこで期待してみたいのが、前節出場停止だった安西幸輝だ。平本、永井、南と、足元を得意としながら、イマジネーションでプレーする選手が揃う中、「逆に、僕は、そのイマジネーションも持ちつつ、どっちかといったら裏に走るとか、3人に勝る“走る”ということをしていければ、もっと良くなる」。ダイレクトパスをつないだリズミカルな形と、裏を狙ったスピーディーで推進力ある形。状況や相手によって、使い分けることができれば、攻撃の幅はだいぶ広がるはずである。前節先発した前田直輝も、ドリブラーとして、大きなアクセントとなる。「試合に出られない時期、不貞腐れていたことで、無駄な時間を過ごしてしまった。でも、すべて自分が悪いと思い直すことができた。もう一回どん底からやり直しています」と語り、這い上がってきている。「ワールドカップを見ていても、シュートを決めきる、外すなど、やはり最後は“個”の力の差になる」(前田)。南、前田、安西という、東京Vアカデミーが誇るタイプを異するサイドハーフに、ぜひ注目したい。
同時に、8試合ぶりの勝利のために「得点」を、強く求めたい。

対する山形は、なかなか連勝ができず、戦力からすれば相当しない10位に沈んでいる。前節vs磐田戦でも、勝利しても全く不思議はない戦いぶりを見せながらも、決定機で一本が決めきれず、勿体無い黒星となった。今節は、またしても仕切り直しの一戦となる。ただ、連勝はないが、連敗もないのが山形の強さである。敗れた次の試合には、必ず立て直し、第9節以降は、敗戦後は必ず勝利を挙げている。当然、今節もしっかりと前節の反省を修正し、万全の状態で勝点3を奪いにくるはずだ。
チームを支えているのは、リーグ2位を誇る守備力だ。今季まだ2失点以上を喫したことがない。かといって守備的かといえば、サイドバックの石川竜也、ボランチの宮阪政樹などは機を見て前に絡み、攻撃に厚みを加える。前線には、中島裕希、秋葉勝、そして、元東京Vのディエゴという、経験豊富で破壊力ある選手が顔を並べている。また、ベンチには、スピードと裏への抜け出しに長けた山崎雅人、高さと一発のある林陵平、萬代宏樹といった、特長持つFW陣が揃う。90分間をかけて、安定を見せる東京Vの守備網をいかに苦しめるか。見どころの1つとなりそうだ。

東京Vサポーターにとっては、09年東京Vに在籍した林が、前節の磐田戦で昨季11月10日以来ピッチに立ち、この試合に出場してくれることを強く望んでいるに違いない。東京V在籍時、その紳士的な立ち居振る舞いに非常にファンの多い選手だった。それだけに、林には、何度も“古巣弾”で恩を返してもらい、「もってる」度を再三アピールされているが、やはり、かつての戦友として、活躍を願っているサポーターはいまだ少なくない。古巣といえば、石崎監督、石川、ディエゴも同様である。思いを感じる、熱い試合が見たい。

以上

2014.07.04 Reported by 上岡真里江
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