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【J2:第20節 横浜FC vs 東京V】プレビュー:這い上がるための一戦。前節のポジティブな引き分け+大胆なプレーで勝点3をもぎ取りたい。(14.06.27)

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日本にとってのワールドカップブラジル大会は残念な結果となったが、サッカーは続いていく。そして、日本のサッカー、そしてJリーグがなすべき課題に対して答えを出す新たな4年間が始まる。日本の敗退が決まってから初めて開催されるJ2の公式戦。Jリーガー1人1人の這い上がるための戦いが始まる。そして、この試合で対戦する横浜FCと東京Vは、J1昇格という目標に対しても、今がまさに崖っぷち。這い上がるための勝点3が至上命題となる一戦となる。

横浜FCは、直近2試合(第18節札幌戦、第19節岡山戦)をともに引き分けで、勝点3からは3試合遠ざかっているが、その引き分けた2試合は、ともに上昇を感じさせる前向きな内容になっている。前節の岡山戦は、スコアレスドローに終わったものの、局面での激しさとゴールに向かう姿勢を出せた試合だった。特に、パク ソンホと黒津勝の2トップのコンビネーションが良くなってきているのは好材料。岡山戦でも、パクがロングボールに対して競り勝つ場面がかなり多く見られ、スピードを特徴として裏に抜けるプレーができる黒津や、寺田紳一、小池純輝の2列目のサポートを引き出すことができるようになっている。札幌戦では、パクと黒津の2トップが1点ずつ挙げており、ようやくFWが点を取る形が見えてきている。さらに、第16節の群馬戦以降、松下裕樹のセットプレーでのキックの精度は相手の脅威となっている。この試合では、上向きとなっている攻撃の形を、確実にゴールという結果に結びつけたい。もちろん、岡山戦で見せた激しい局面での戦う姿勢がベースにしないといけない。前節の戦いを、上昇気流に持って行くことができるか。今季の折り返し地点間近で、横浜FCにとってはターニングポイントとなる試合になるだろう。

対する東京Vは、6試合勝利から遠ざかっているものの、前節の栃木戦ではヴェルディらしい試合を見せた。43歳ながら今季初先発を果たした永井秀樹は「ヴェルディのDNA」という言葉で振り返ったが、ヴェルディ伝統のショートパスを織り交ぜた攻撃スタイルがピッチ上に展開された。平本一樹のゴールも良い距離感が生み出したものだったが、それ以外にもヴェルディらしさは随所に見せられていた。それもそのはず、前節のスタメンではヴェルディユース出身が4名、控えを含めると18人中10名が東京ヴェルディユース出身。そして18人中12人が、プロのキャリアをヴェルディでスタートさせている。さらに、前節の控えを含めた選手の平均年齢は、横浜FCの28.28歳に対して東京Vは23.67歳。ヴェルディのDNA、そして若さをピッチ上で見せることは、目先の一勝というだけでなく、クラブチームとしての矜持をどこよりも持っている東京V、そして日本のサッカーの次の一歩になるだろう。

お互いにパスを繋ぐスタイルを持っているだけに、中盤での攻防は一つの見所。ただ、ワールドカップにおいて、パスに加えて、ゴールに向けた大胆なプレーの必要性も学んだはず。そのために、ゴールに向けた大胆さを見所に挙げたい。東京Vは前節平本がゴールを挙げ、横浜FCはパク、黒津が調子を上げている。ここまでの19試合のゴールが横浜FCが15、東京Vが12と寂しい結果となっており、これが低迷の原因だけに、この試合ではその原因を断ち切るシーンを期待したい。

ワールドカップで、実直にあきらめないギリシャがグループリーグ突破を果たしたように、J2もまだまだこれからチャンスも残されている。このチャンスを無駄にしないために、必勝を期す試合となる。東京Vにとっても近場のアウェイとなる。是非、多くの両チームのサポーターに駆けつけていただき、這い上がる選手たちの後押しをしていただきたい。それが、次の日本のサッカーに繋がるはずだ。

以上

2014.06.27 Reported by 松尾真一郎
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