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【J2日記】大分:昭和系男子として名を残したジョンハン(14.06.25)

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2009年途中から加入。当時は通訳もおらず、異国文化に馴染むのに苦労したが、その分、日本語の吸収力は早かった

クラブを離れたチェ・ジョンハンとの思い出を語った田坂和昭監督。その言葉にジョンハンという男の全てが詰まっていた。

「私がトリニータに就任して初めてクラブハウスに来た時に『話をしていいですか』と最初に彼が来た。自分は外国籍選手だけどトリニータのために頑張りたい。そして、自分自身も監督のために頑張りたいと言ってくれた。それは今でも鮮明に覚えている」

ジョンハンは『昭和系男子』である。 礼儀正しく、目上の人を立て、忠誠を誓う。ピッチに立てば血気盛んにドリブルを仕掛け、貪欲にゴールを目指す。味方が悪質なファウルを受ければ、誰より先に相手や審判に食ってかかる男気もあった。度が過ぎて警告を受けることも多々あったが、ちゃぶ台をひっくり返すような人情味あふれる男だった。
かつてチームメイトだった河原和寿(現愛媛)は、「1試合に懸ける気持ちは誰よりも強かった。勝っても負けても泣いていたイメージがある」と振り返り、笑った。

昭和系男子らしく、頑固な面もあった。来日当初からストライカーへのこだわりは強く、サイドハーフ、サイドバックへとコンバートされても頑なにFW登録を誇示した。今季も開幕からサイドバックが主戦場となったが、「どうすれば得点できるかを常に考えていた」。第9節・富山戦で2010年以来のFWで起用されると、待ってましたと2ゴールを決め、ストライカーとしての存在をアピール。「いろんなポジションをやって、(FWとして)見えなかった部分が見えたのは収穫だった。最後にFWとしてプレーでき、幸せな時間を過ごせた」と日本で成長できた5年間を振り返り、満足した表情で帰国したジョンハン。
ピッチでは誰よりも熱く、ピッチから離れると誰よりも優しかった。そして、自撮り好きなナルシストの一面もあり、そのギャップに萌えたサポーターは数知れず。大分トリニータで愛された外国籍選手として名を残すはずだ。

以上

2014.06.25 Reported by 柚野真也
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