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【J2:第18節 横浜FC vs 札幌】プレビュー:ホーム苦手の横浜FCとアウェイ苦手の札幌。苦手を克服し、熱狂の季節に巻き返しをスタートできるのはどちらか。(14.06.14)

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世界中がサッカー漬けとなるサッカー界最大のイベントが始まった。この熱狂の季節に行われるJ2リーグは、その熱をそのままピッチに持ち込むことができる。しかし、この試合で戦う横浜FCと札幌はそれぞれ19位、16位と熱を持ちきれない状況にある。特に横浜FCはホームで1勝2分5敗、札幌はアウェイで1勝1分6敗と、それぞれ大きな苦手としてしまっている状況が低迷の大きな原因となっている。この試合では、6月の熱気を苦手克服につなげたい一戦だ。

横浜FCは、第15節の千葉戦(@ニッパ球 0-0)、第16節の群馬戦(@正田スタ 2-0)と無失点が2試合続き、チームの戦い方が安定しはじめたところで、前節の長崎戦ではホームにも関わらず、2失点で敗戦。シュート2本という内容は、厳しいプレッシャーを掛ける長崎との相性を考えても、不甲斐ない出来だったと言える。山口素弘監督は、「(相手のプレスは)外せているんですけれども、もう1つ先のところで相手の前でのプレーが多かった」と振り返ったが、バイタルエリアや相手のディフェンスラインの裏へ出す勝負のパスのタイミングを逸している場面が多く見られた。闇雲にシュートを放つというわけではないが、ゴールから逆算して、相手の隙を逃さない大胆さがないと、本当の意味での主導権は握れない。その大胆さを持てるかが、この札幌戦での大きな課題となる。前節、松下年宏選手が第4節以来のスターティングメンバーに復帰したが、相手の嫌がるスペースを狙い続ける松下年選手の活躍が浮上の大きな鍵となる。

そして、横浜FCにとっては、「ホームで勝てていない」という苦手意識を払拭しないことには上位進出はない。第12節のプレビューでも触れたが、横浜FCのJ2リーグにおけるホームの通算成績は91勝67分110敗。19の負け越しがある。これを1つ1つ返していく必要がある。ワールドカップの開幕戦では、ブラジルがホームの声援を受けて見事に逆転勝ちを収めた。この試合は、横浜FCに関係するすべての人が、いかにニッパツ三ツ沢球技場をすばらしいホームスタジアムにできるか、勝利という方向で選手と熱を共有し、熱を交換できるか、それが問われている。

対する札幌も横浜FCと同様にポゼッションサッカーを指向しているが、5月は札幌ドームで勝利した水戸戦(第15節)で勝利したのみで、なかなか結果に結びつけられていない。前節は、ポゼッションに加えて、裏のスペースへのロングパスなど、長短を織り交ぜることで前半からチャンスをつかむが、運動量が落ちてスペースが出始めたところで失点をしてしまった。シュートを12本放つが、無得点に終わった。今節は、出場停止明けで前田俊介が戻ってくるが、決定力という意味で前田にかかる期待は大きい。そして、札幌のストロングポイントは、パウロン、奈良竜樹の安定したセンターバックと、河合竜二、宮澤裕樹のダブルボランチコンビ。このダブルボランチがボールを自由に持てるようだと、上原慎也の迫力のあるオーバーラップが生きてくる。そして、ワイドの選手を生かした攻撃も要注意だ。

その意味で、試合展開としては、中盤での潰しと、裏のスペースを利用するというプレーの選択と駆け引きが、試合の流れを形作っていくことが予想される。戦況を読む冷静さ、そして怖いプレーを選択する大胆さが見所だ。

ワールドカップ期間中、横浜FCのホームゲームではWow杯、開催ということでイベントが行われる。サンバ隊も登場し、ブラジルを感じながらサッカーを楽しめる。天気予報によると梅雨の中休みで雨の可能性は少ない。ぜひ、ワールドカップの熱をニッパツ三ツ沢球技場のピッチに持ち込んで、サッカーの季節をより楽しみたい。

以上

2014.06.13 Reported by 松尾真一郎
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