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【J2:第17節 大分 vs 岐阜】レポート:岐阜の攻撃を凌いだ大分は、ベンチメンバーが流れを変え、ホーム3連勝で4位に浮上(14.06.08)

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「前半と後半では全く別のチームになった!信じられないよ!」。

試合後のラモス瑠偉監督が激昂するのも無理はない。それほど後半の岐阜はトーンダウンした。前半は前節からシステムを変更した4−3−2−1が機能した。「選手の個の能力、特徴が出て、難しい試合だった」と敵将も認めたように、アンカーの宮沢正史が両サイドにボールを散らし、太田圭輔や高地系治らがポジションを入れ替えパスを受け、ナザリトや難波宏明が相手の背後を狙いフィニッシュに持ち込む。18分には右サイドのロングボールから難波が、24分にはスローインから高地が一人でペナルティエリア内に持ち込み決定機を作った。ただ、どちらも大分の体を張ったブロックにはね返され、ネットを揺らすことができなかった。

後半になると前線からのプレスが弱々しくなり、ボールを保持しても何の高揚感もなく時間だけが過ぎた。ラモス監督は後半の失速を「一人ひとりの勝ちたい気持ちが落ちた。勝ちたいなら前半のようなプレーをしないといけないし、体を張らなければいけない」とゴールへの執着心の欠如だと指摘した。メンタルに問題があったのであれば、百戦錬磨のベテランが揃うチームは修正可能だろう。彼らに依存し過ぎては元も子もないが、その力を最大限に活かせば上位に再浮上することも可能だろう。

一方、前半の苦しい時間帯を凌いだ大分は、試合の潮目が変わりそうな後半に、推進力のある為田大貴を投入した。入れ替った木村祐志がピッチを出る前に「相手は疲れているから仕掛けろ」とアドバイス。4試合ぶりにピッチに立った為田は試合に飢えていた。交代直後のプレーでパスを受けるや否や、「相手の動きはゆっくりに見えた」と得意のドリブルで中央に切れ込む。勢い余り芝に足を取られボールを失ったが、このプレーで勢いづいた大分は形勢逆転。ビルドアップがスムーズになり、岐阜の最終ラインの背後を狙う明確な狙いの下、攻撃を組み立てる。

80分には、空いたスペースでパスを受けた風間宏矢がキープして、マイナスのパスを木島悠がシュート。一度はGKの川口能活に弾かれるも、最終ラインから走り込んだ若狭大志が押し込み、先制する。得点後は4−1−4−1にシステムに変更し、逃げ切りに成功。ホーム3連勝、5戦負けなしで4位に浮上した。

ここ数試合の好調ぶりを田坂和昭監督は、「試合に出ている選手も、出ていない選手も前向きにやっている」と日頃の練習の成果を挙げた。確かにこの日も、試合の流れを変えたのは為田であり、決勝点に絡んだのも木島、若狭とここ数試合出場機会に恵まれなかったバックアップメンバーだった。

「ピッチに立てていない選手はみんな、先発メンバーに足りないのは自分だと思っているし、自分が試合に出たらどんなプレーをしようと考えている」と為田。

チーム内のポジション争いが好循環をもたらしている。大分は選手層に加え、逞しさを手に入れつつある。

以上

2014.06.08 Reported by 柚野真也
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