前節の愛媛はアウェイで千葉と対戦。0−1で敗れ、クラブ初の4連勝はならなかった。そして、それまで8戦未勝利だった千葉戦での勝利も叶わず、内容を振り返っても愛媛のシュート6本に対して千葉は20本。GK児玉剛の好セーブがなければ、愛媛は大量失点をしてもおかしくない試合展開だった。ただ、そうした状況は千葉戦に限ったことではなかった。湘南の快進撃を止めた前回のホームゲームでも先制した後は押し込まれ、特に後半は防戦一方。また、連勝をスタートした第13節のアウェイ札幌戦でも、20分に先制した後は札幌に長い時間押し込まれ続けた。確かに勝点3は重ねていったが、同じ課題を抱え続けた状況だった。
もちろん湘南のように攻撃的で、なおかつ首位を相手に押し込まれる時間があることは当然のこと。その湘南戦も札幌戦もそうだが、前半の早い時間帯に先制をすれば守ろうという意識が働くのもやむを得ない部分ではある。様々な要素が絡み合うことではあるが、上手く修正しきれなかったのはチームの苦しい台所事情によるところも大きい。5月の愛媛は怪我で離脱をする選手が多く、ピッチに立つ選手も万全ではなかった。その点に関しては、少しずつではあるが村上佑介やハン ヒフンといった馬力のある選手が戻ってきたことは大きい。特にここ数試合は、サイドのところで前に進むパワーが欠けていた部分もあったが、今節はそこをテコ入れできる。守備のスライドの部分でも、攻撃に転じた時の飛び出しの部分でも、サイドで優位に立てれば自ずと愛媛が主導権を握る時間も増やせるはずだ。
ただ、相手となる群馬もここで連敗は避けたいところ。前節は横浜FC相手に無得点で敗れたものの、それまでは5試合連続で得点を奪い、第15節では京都を3−0で破った。石丸清隆監督は「丁寧につなごうとするチームだし、前線の青木孝太や小林竜樹はやれることを一生懸命やっている」と語っているが、青木のしかけや小林の飛び出しに愛媛は注意が必要。ダニエル ロビーニョも合わせて連携も高まっているだけに、愛媛はこれまでやってきた中を固める意識は続けて持たなければならない。
また、秋葉忠宏監督が水戸のコーチだった時に指導を受けた代健司は「秋葉監督の考えることはわかっているつもり。つないでくるし、前からプレスにもくる。そこをはがして、自分たちを持つ時間を長くしたい」と語っているが、例え劣勢になった時も落ち着いて自分たちの流れを取り戻せるか。繰り返しになるが、愛媛はこれまで通り我慢すべき所で我慢をすることはもちろんのこと、今節はそこから反撃に転じて流れを引き戻す作業ができるかどうかが重要なポイントだ。90分を通じていい時も悪い時もゲームをコントロールできるか。代は「千葉に負けて連敗が止まったことをネガティブにとらえず、次のスタートと考えたい」とも語ったが、今度は前回の3連勝とは違って、内容を高めながら勝点を重ねられればチームは次のステップに進むことができるだろう。
以上
2014.06.06 Reported by 近藤義博
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