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【J2:第16節 磐田 vs 岡山】プレビュー:2位・磐田、5位・岡山の上位対決。サックスブルーの新旧ボランチ対決に注目!(14.05.30)

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かつてサックスブルーの一員だった面々が好敵手としてヤマハスタジアムに立つ。岡山の上田康太、押谷祐樹は共に磐田ユース出身。上田は八田直樹、押谷は山本康裕と同級生であり、共にトップチームに昇格したが、数年後に活躍の場を他クラブへ移すことになった。また、昨季の磐田ヘッドコーチ・長澤徹氏が今季より岡山のコーチを務めており、その意味でも両クラブの接点は多い。

みどころも多くなるが、その一つとしてサックスブルーの新旧ボランチ対決を挙げたい。まずは先述した上田である。磐田ユースからトップチームに昇格したのは05年。この年は八田直樹、森下俊、岡本達也ら(現鳥取)計6人が磐田ユースからトップへ昇格している。典型的なゲームメイカータイプであり、持ち味は正確な左足のキック。守備は得意なタイプではないが、それを補う攻撃センスを持つ。10年は前田遼一が2年連続の得点王に輝いているが、アシスト役の駒野友一へパスを供給していたのが上田だった。
同じく10年にはヤマザキナビスコカップ優勝を経験。しかし、終盤戦はサブに回ることもあり、結果的に11年に大宮へ活躍の場を移した。大宮ではコンスタントに出場機会を得られず、今季開幕直後に岡山へ期限付き移籍加入。ボランチに定着し、11試合で1得点4アシストとすでにチームの中心選手となっている。前節の長崎戦ではCKから決勝点を演出し、クラブタイ記録となる3連勝に貢献。「チームとしてハードワークして戦えていることは大きい」と笑顔を見せた。クラブ新記録となる4連勝を懸け、かつてのホームグラウンドへ乗り込む。

上田がチームを離れてから月日は流れ、今季の磐田で前田へパスを供給しているのは小林祐希である。東京Vのアカデミーで育ち、トップチームへ昇格。12年途中より磐田でプレーしている。“森下・ジュビロ”だった12年、13年は思うように出番を得られなかったが、“シャムスカ・ジュビロ”となった今季、転機を迎えようとしている。第8節・横浜FC戦でスタメンに抜擢され、コンスタントにボランチでプレー。第12節・愛媛戦では決勝点につながるクロスを供給し、第14節・富山戦では磐田加入後リーグ初得点をマークした。
いわゆる“司令塔”タイプであり、攻撃面で持ち味を発揮するレフティーである。守備を得意とするタイプではない点でも上田と似ているかもしれない。だが、今季は新たな一面を見せ始めている。「もともとうまい選手だから。でも、それに加えて走れるようになったと思う」と語るのは八田。当然ながら、愛媛戦、富山戦で得点シーンに絡んだのは敵陣の深い位置に侵入できたからこそ。富山戦の後は「もともと前の選手だから前に“いる”ことが多かったけど、“いる”のではなく“入り込む”という動きに面白さを感じることができた」と話していた。試合を積み重ねる中で徐々に持ち味を発揮し、それをさらに進化させつつある。だが、安定感にはまだ欠く。前節の松本戦では相手の厳しいプレッシャーに仕事をさせてもらえなかった。この試合は、第15節終了時点でリーグで2番目に失点の少ない岡山に対し、自分の良さを出せるか。

この試合、ボールをより長く支配するのは磐田だろう。その点では小林に有利な展開と言えかもしれないが、プレスキッカーを務める上田には“一発”がある。互いに首位・湘南との差を少しでも埋めるためにも負けられない一戦。勝敗のポイントは両クラブのレフティーが握る。ヤマハスタジアムでサックスブルーの新旧ボランチがいかなるパフォーマンスを見せるか。

以上

2014.05.30 Reported by 南間健治
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