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【ヤマザキナビスコカップ 甲府 vs 大宮】プレビュー:大宮に勝たないと何も始まらない甲府。グループリーグ突破のために、それが厳しくなった大宮を甲府は上回ることができるのか(14.05.23)

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公式戦2試合で7ゴール…。
点の取れる甲府…。
決定力のある甲府…。
甘美な響きだけど、その前の4試合はノンアルコールビールか人工甘味料を使った炭酸飲料の商品名みたいな”ゴールゼロ”だったので調子に乗るわけにはいかない。打線とゴールは水もの。公式戦の通算得点では0.94点打線で1点打線にもなってないし、リーグ戦の総得点も大宮よりも6点も少ない(失点は10点も少ないけれど…)ので、いい気になるのは試合前日まで。
リーグ戦が中断期間に入った今、甲府の目の前の目標はヤマザキナビスコカップで決勝トーナメントに進むこと。
「チームの成長のために1試合でも多くシビアな公式戦を戦いたい。それがチームの補強(チーム内競争激化による底上げの意味)にもつながる」(城福浩監督)
そのためには、大宮のシュート数が19本で甲府が2本というゲーム内容になったとしても勝つ戦いをしないといけない。それに、リーグ戦ではまだまだ残留争いをしているという現実もある。謙虚にやり続ける姿勢を失ってはいけない。

大宮はヤマザキナビスコカップ第4節・名古屋戦を、首位の鳥栖とアウェイで引き分けた直前のリーグ戦第14節と同じ先発メンバーで挑んで敗れた。同じメンバーでいくというのはナビスコカップを諦めないという意志表示でもあったと思うが、残念ながら決勝トーナメント進出は厳しくなった。今節、大宮がどんなメンバーで、どうモチベーションを高めてくるのかは興味深い。また、第12節から5−4−1で戦っていたが、直近は4−4−2(4−2−3−1)とスタートポジションを変更している。チームの最大値を探す試みだと思うが、城福監督は、「(大宮は)同じメンバーでもシステムによって多少変わりつつある。(能力の高い選手が多いので)個の良さを出させないことが大事になる。(家長昭博ら)高い個のレベルを出させてしまうと勝点3を取ることは難しくなる。前節の大宮に対して『(名古屋の)一方的なゲーム内容で敗れた』という評価をする人もいるようだが、それは後半最後の印象だけで話していると思う。80分過ぎまではどちらが勝ってもおかしくない内容。そこは正しく分析・評価しないといけない。(甲府は最終第7節に試合がないので)僕らの最終節(第6節浦和戦)に大きな可能性を残すためには、大宮に勝たないと何も始まらない」という趣旨の話をする。

徳島に勝ってグループBで順位を2位に上げた甲府だが、勝点は詰まっているうえ、最終節がお休みと、何とももどかしい巡り合わせ。ホームで続く海無し県ダービー埼玉シリーズ(大宮戦、浦和戦)で2連勝しなければおそらく決勝トーナメント進出は厳しい。ゴールデンウィークを挟んだ5連戦では、第10節で徳島にJ1リーグ戦初勝利をプレゼントして皆様のtotoの予想を裏切り、チームのプランや都合も狂ったが、ナビスコカップのアウェイ徳島戦(第4節)では、ターンオーバーで4−1で勝利したことで、少し取り戻した。今節は第4節徳島戦とはメンバーが大きく変わるが、リーグ戦のレギュラーメンバーそのままではないところも見どころ、勝負どころ。名古屋ほど深刻ではないが、ケガ人も出ている中で、チャンスを手にする選手がどういうプレーを、チームの一員としてやるか。その注目のひとりは2試合連続ゴール中の水野晃樹。「点が取れていて『調子がいい』といわれているけれど、昔(千葉時代)のようなキレが戻ってきているわけではない。その時代のキレを取り戻したいし、それが自分のベースであってほしい。(甲府に来て)今まで、どれだけ酷かったことか(苦笑い)。チームのためを考えるとあの頃(千葉時代)のプレースタイルとは違う。あの頃は独りよがりのプレーだったからね…。今はフリーランをしてスペースを空けることも重要だと思うし、受け手にもなるし、スルーパスも出す。まだまだこのチームは上にいけると思うし、俺自身も先発して結果を出したい。3戦連続でゴールを決めたことはないので、チャンスがあれば狙いたい」と、冷静に調子に乗っている感じ。ゴールゲッターとしてもラストパスを出すパサーとしてもキーマンになりそうな水野。家長とのヨーロピアン対決も楽しみ。

24日の甲府の最高気温の予想は29度。キックオフ時間が14時なので、試合中に最高気温を記録する可能性が高い。気温34度のベトナムで戦う”なでしこ”ほどハードではないだろうが、90分間のマネージメントと選手交代が重要になりそうな対戦。甲府がグループリーグ突破のためには同日の新潟対浦和は引き分け希望、名古屋対徳島は徳島の勝利希望と、最終節第7節にお休みが来る甲府はいろいろ気になることがあるが、それも全て「大宮に勝たないと何も始まらない」。ワールドカップ前最後の土曜開催のホームゲーム。JFK甲府のゴールシーンを増やすためにみんなで盛り上げ、チームの背中を押して、みんなで喜ぼう。

以上

2014.05.23 Reported by 松尾潤
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