新潟は勝点7で3位。1試合消化が少ない浦和は勝点6で4位。予選Bグループは首位柏(勝点8)から4位浦和まで、勝点2差の混戦だ。この一戦は両チームにとって、決勝トーナメント進出を左右する重要な試合になる。
予選リーグ制では初の決勝トーナメント進出を目指す新潟。キーマンの1人は田中達也だ。リーグ戦第14節名古屋戦ではスタメンで今季初ゴールを挙げた。予選前節の柏戦は後半に途中出場。0-3の完敗の中で得点は生まれなかったが、スピーディーな突破で停滞していた攻撃にパワーを与えた。
浦和戦も攻撃活性化の役目が期待される。ナイトゲーム後で中2日と、疲労が抜けにくい状況だが、「柏戦は30分くらいの出場だったので、コンディションは大丈夫。試合、練習をやりながら、もっと良くなっていけばいい」と、手応えはしっかりしたものがある。
今節は川又堅碁とのツートップが濃厚。下がってボールを受けて起点になり、バイタル付近では前を向いて仕掛けるなど、機動力を発揮してリズムを作る。柏戦翌日の22日の練習では2人でファーストタッチとターンを確認した。「僕らツートップがボールを収め、守備では前から追わないと。ゴール以外にも大事な仕事がある」。得点につながる流れを作るプレーにも集中する。リーグ第2節G大阪戦後に腰を痛め、その後はコンディション調整に手間取った。リーグ第11節から13節はベンチから外れた。不完全燃焼な時期を越えて、ようやく本領を発揮する準備が整った。「前からプレスをかけて、高い位置で奪う。どのチームにもそのイメージで戦います」。新潟のスタイルを進んで体現しながら、チームをけん引する心構えをみせる。
プロ入りから一昨年まで在籍した浦和には「移籍して1年以上たっているので、昔の仲間とやるという程度」と特別な意識はない。一番意識しているのは、決勝トーナメント進出。「アルビの予選突破のためだけを考える」と力強い。
浦和は予選前節はゲームがなかったため、リーグ戦第14節C大阪戦から中6日で調整。チーム状態は万全だ。リーグ戦は直近の5試合で4勝1引き分け、無失点と安定。2連勝で中断期間を迎えるなど勢いもある。
きっちりとボールを回して、相手を押し込む。奪われても、素早い攻守の切り替えからカウンターを仕掛ける。徹底した戦い方の精度の高さは、スコアは1-0ながら、内容で圧倒したリーグ戦前節のC大阪戦が証明する。新潟はC大阪以上にプレスを掛けにくるが、それを外してしまえば、スピーディーなパスワークで一気にゴールを攻め落とす。
新潟は悲願の決勝トーナメント進出だけでなく、対浦和戦で勝利することにも意味がある。公式戦では、2006年のリーグ戦第13節(7月19日)ホーム戦で2-1で勝利して以後、勝ち星がない。ここで相手に対してインパクトを与えることは、チームの勢いにもつながる。浦和にとって今年のヤマザキナビスコカップは、決勝がホームの埼玉スタジアムで開催される特別なシーズン。ステップを踏み外すわけにはいかない。どちらにとっても負けられない一戦。意気込みが試される。
以上
2014.05.23 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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