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【J2:第15節 松本 vs 磐田】プレビュー:大きく動く可能性をはらむ磐田と、あくまで挑戦者として挑む不変の松本。チケット完売の“上位対決”は熱くなること間違いなし!(14.05.23)

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20年を超えるJリーグの歴史のなかで、三大タイトル(J1リーグ、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯)を獲得しているのは7クラブある。Jリーグにおける“神7”といったところだが、90年代後半から2000年代前半の間、黄金期を築いた磐田もそのひとつだ。
ここ数年、歯車が噛み合わないままJ2降格の憂き目に合った強豪は数多い。しかし個人的な感想だが、磐田の降格は特に強い衝撃であった。それほどまで、そのサックスブルーのユニフォームは強さを意味していた。数多の日本代表選手を輩出し、Jリーグの歴史に名を刻んだクラブとの上位対決。3位のホーム・松本が、2位のアウェイ・磐田をアルウィンで迎え撃つ。

ここ7試合負けなしと、いよいよエンジンのかかってきた磐田。もとより選手の顔ぶれはJ1レベル。その強豪が、今節はこれまでと違う動きを見せている。この一戦を「“勝点6”の価値がある試合」と断言するのは、今季よりチームを率いるペリクレス・シャムスカ監督。一部報道では22、23日を非公開練習として情報をシャットアウト。ここまでもっぱら4−2−3−1を敷いてきたフォーメーションを、あえて1トップ2シャドーの3バックをテストしているとされる。大分時代から“魔術師”と呼ばれた指揮官のマジックがここに来て見られるのか。もちろんブラフの可能性もあるが、試合前から火花散る心理戦を挑んでいることは間違いない。

対する松本は不変だ。反町康治監督は「磐田は意外と相手に合わせてくるので、(3バックなどの)色々な可能性があると考えている。王道を行けばいいのに」と苦笑する。ブラジルワールドカップ日本代表及び予備登録選手に招集されたことで、伊野波雅彦と駒野友一は出場しない。守備の要と不動のサイドアタッカーの欠場は「痛手なのかも知れない。特に駒野のクロスは天下一品だし、チャンスメーカー、フリーキッカーでもある」と指揮官は磐田の現状を見る。しかし、「攻撃のタレントは変わらないし、このチャンスを生かそうと若手はハイモチベーションのはず。戦力が大きくダウンするわけではない」とも。裏を返せば、第13節・横浜FC戦後の記者会見で述べたように「向こうが我々に合わせてくる時代になったと感慨深い」ということだろう。
もちろん、磐田対策は着々と進行中だ。「サイドのクロスから8得点生まれている」(反町監督)、「クロスからは決められないようにしたい。上げさせないことがベストだが、上げさせても中央で良い対応ができれば」(犬飼智也)と、今週のトレーニングではクロスへの対応の意識づけなどに時間を割いた。また、アルウィンでは今季初となるナイトゲームに合わせて夜間練習で心身の感覚を養っている。できるだけの準備は全て行い、あとはその時を待つだけ。あくまでこれまで通りのスタイルを貫く――。「胸を借りるつもりで、ひたむきにやりたい」という反町監督の言葉が全てだろう。

チケットは完売。今季最多となる入場者数がアルウィンに詰めかけると予想される。試合そのものは熱くなりそうだが、松本は昼夜で寒暖の差が激しいため油断すると寒さで震えることも。上着などの準備をお忘れなく。

以上

2014.05.23 Reported by 多岐太宿
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