前節の讃岐戦で今季初の連勝を飾った愛媛は、今節もホームゲームを迎える。相手は14連勝中の首位、湘南だ。その長期に渡る連勝はもちろんリスペクトすべきものだが、それ以外の数字でも湘南は2位以下を圧倒。39得点と6失点はリーグでダントツの1位、自ずと得失点差+33もずば抜けたものになっている。ゲームを振り返っても、例えば林堂眞は「勢いがある。前からプレッシャーをかけてくるし、攻撃は枚数が異常に多い」と語れば、浦田延尚は「後ろの選手がどんどん追い越して出てくるし、最後まで走り切る走力もある。そして、誰が出ても同じサッカーができる」と指摘。石丸清隆監督も「攻守ともにスピード感が違うというか、これまではどのチームも湘南の良さをわかっていながら、止められていない。他のチームと比べても、隙がないチームだと思う」と、改めてその強さを認める。
しかし、だからこそ愛媛にとってはチャレンジャーとして連勝ストップにモチベーションも上がる。河原和寿は「湘南は苦しい接戦もモノにしてきた、真の強さを持つチーム。そういう相手との対戦を前に自分たちも連勝ができたし、いい状態で臨める。いいプレーができると思うし、自分たちがそんな相手にいかにして自分らしさを出せるか楽しみ」と意気込みを語ってくれたが、愛媛は今節も積み重ねてきたサッカーをぶつけるだけ。石丸監督は「今までにない速さに慣れて、冷静さを保てるかどうか」と試合の入り方に注意をした上で「プレッシャーをかけてくるということは、スペースもできるということ。隙を逃さずに、逆に相手を動かすことができれば」と語るが、難しいことは承知の上で首位を相手にしても愛媛のサッカーを貫くつもりだ。
あとは、前節を見てもわかるように、途中出場の選手もキーマンになり得る。今は気温も上がってコンディショニングも難しい季節の変わり目。先の連戦の故障や疲労が抜け切れていないところもある。特に愛媛は軽傷ではあるものの、戦線を離れている選手も多い。前節では途中出場の近藤貫太と浦田がゴールを決めたが、こういうときこそ控えに回っていた選手も含めた総力戦になる。西田剛にスタメンを奪われた渡辺亮太や、U-19日本代表候補のトレーニングキャンプに参加して刺激を受けて帰ってきた表原玄太ら、ゴールから遠ざかった選手たちが奮起するには、この湘南戦は最高のアピールの場だろう。
その点では、湘南も前節は途中から出てきた吉濱遼平が勝負を決めた。そういう点でも隙がない、本当に強い首位。その相手に今の愛媛がどんなサッカーで対峙し、そして昨季までは愛媛の守護神だった秋元陽太からゴールを奪えるか。愛媛にとっては厳しい展開が予想されながらも、少しずつ成長をしてくチームの戦いぶりが楽しみな一戦だ。
以上
2014.05.23 Reported by 近藤義博
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