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【J2:第15節 横浜FC vs 千葉】プレビュー:前節バランス良く快勝を果たした千葉を迎え、横浜FCの願いはゴールと長いトンネルからの脱出。(14.05.23)

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ちょうどシーズンの1/3が経過したJ2のリーグ戦。横浜FC(3勝3分8敗 20位)と千葉(5勝5分4敗 11位)は、残念ながら共にシーズン前の期待を裏切っている格好だ。だからこそ、次の1/3は失った期待を取り返す戦いとなる。特に、4連敗中の横浜FCにとっては、長いトンネルからの脱出は急務だ。前節、3試合ぶりの勝利を快勝で飾った苦手の千葉を相手に、タフな試合運びで勝利をたぐり寄せたい。

その横浜FCは、前節の大分戦では少し戦い方を変えて、両サイドに高い位置を取らせて押し込む形を見せ、後半からは3バックで点を取りに行ったが、24分の鮮やかな大分のカウンター攻撃からの失点が重くのしかかる形での敗戦となった。これで3試合連続無得点となったが、寺田紳一から黒津勝へのスルーパスなど大分の高いDFラインを突いた狙い通りの攻撃は見せつつも、肝心の決定機を決められないという課題は解決できないままとなっている。これで3試合連続ノーゴールとなるだけに、この千葉戦でのテーマは、月並みではあるが、作った決定機を逃さずに捉えられるか、その1点だろう。この4連敗では、横浜FCの狙い通りのサッカーを展開しながら、点が取れない時間が続いた末、粘り負けやタフさに欠ける失点が続いている。「いいところもありましたが、ナーバスになり過ぎて自分たちらしくないプレーが見られた」という前節試合後の山口素弘監督のコメントは、その状況を表している。この連鎖を断ち切るには、先制することでチームに落ち着きを取り戻す状況を作り出すしかない。勝利の味から遠ざかっているチームにとっては、攻撃のリズム、守備のリズムを確かめながら自信をつけてくことが重要。その好循環のために、先制点が欠かせない。

ニッパツ三ツ沢球技場に乗り込む千葉は、前節札幌相手に2−0と快勝。高いDFラインを90分間保ち、選手のポジショニングもきれいに保ったまま札幌を追い詰めた戦いぶりは、鈴木淳監督の理想とする形が出たゲームだった。鈴木監督はボールを良く動かせたことをその理由に挙げていたが、過去の横浜FC戦でも活躍している兵働昭弘が、ポゼッションの時にDFライン、サイドハーフとのパス交換で見事にリズムを作る。さらに、サイドハーフの谷澤達也、井出遥也の突破は大きなストロングポイントになっている。両サイドのストロングポイントを兵働が操る形は見事で、相手の隙を見逃さない兵働の目が千葉の鍵を握っている。ここのところエンジンが掛かってきたケンペスは警告の累積で出場停止となるが、ケンペスの代わりに誰を起用するのか、フォーメーションの変更も含めて鈴木監督の采配にも注目したい。

ともにラインを高くする横浜FCと千葉の対戦は、中盤でのテンションと集中力が要求される展開となる。同時に、高いディフェンスラインの裏を使う駆け引きも見られるに違いない。裏のスペースを意識させるロングボールを交えつつ、中盤での切り替えを制することが、試合を分けるポイントになるだろう。その意味で、横浜FCはスピードスター黒津勝に大きな期待が掛かる。スペースを作る動き、スペースを使う動き。そのスペースを巡る攻防に注目したい。

千葉にとっては、前節の良い流れを確かなものにするために大事な試合となる。そしてホーム横浜FCにとっては、1勝3分7敗と過去苦手としている難敵に千葉に打ち勝ってトンネル脱出と自信を取り戻したい一戦となる。中盤の攻防は、間違いなく大きな見所で、過去のこのカードと同様にダイナミックな戦いになることは間違いない。好天が予想され、まさにサッカー観戦日和となるニッパツ三ツ沢球技場に是非足を運んでサッカーを堪能していただきたい。

以上

2014.05.23 Reported by 松尾真一郎
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