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【ヤマザキナビスコカップ 柏 vs 新潟】プレビュー:両者ともリーグ中断前の試合は結果が伴わなかったが、方向性にぶれはない。柏と新潟、わずか11日ぶりの再戦!(14.05.20)

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柏と新潟は、今月10日のJ1第13節で対戦したばかり。その時は柏が1−0で勝利を収めているが、どちらが勝ってもおかしくはない拮抗した試合だった。先に決定機を作り出したのは新潟の方であり、そのチャンスで決められていたならば、結果は逆になっていたかもしれない。

そういう意味では、新潟はあと一歩、勝ち切るためのゴールが欲しいところ。柏との対戦に限らず、J1第14節の名古屋戦でも「結局は最後、ゴールを入れるかどうかというところ。チャンスは作れている」(柳下正明監督)というように、試合内容では相手を上回りながら、決め切れずに勝点を逃した感がある。
ただ、試合そのもののクオリティーは高く、柳下監督が口にする「やろうとしていることはできている」、「フィニッシュまでいく回数が増えているということは、よくなっているということ」との言葉に異論はない。前回の柏戦でも、レオ シルバを中心としたパスワークによる攻撃の構築も非常にスムーズであったし、セカンドボールの対応から見せる2次攻撃にも厚みがあった。それでいて、新潟の持ち味である守備力と縦への鋭さも失っていない。
もちろん前回対戦の因果関係を抜きにしても、新潟は現在ヤマザキナビスコカップの予選リーグBグループの首位に立つ。決勝トーナメント進出へ向けて、確実に勝点3を確保しておきたい。

柏もJ1第14節の甲府戦は結果が伴わなかった。先に失点を許し、相手の守備を崩せない停滞感に捉われて敗戦を喫してしまったことは、チーム全体の未熟さの表れだと思っている。チャンスらしいチャンスを全く作れず、失点に失点を重ねて終わってみれば0−3の完敗。「うまくいかない」という悪い流れをズルズルと引きずり、最後までのその流れを変えられなかった。間違いなく今季のワーストゲームである。

先に失点したことで後手に回ったのは分かる。しかし、球際の競り合いも運動量も甲府の方が上回り、柏は根本的に戦えていなかった。怪我から復帰し、甲府戦はベンチで戦況を見つめていた増嶋竜也も「(チームが)おとなしかったですね」と振り返った。そして、「そこで鼓舞する役目も、僕には求められている」と語っている。このヤマザキナビスコカップの新潟戦は守備の柱である近藤直也が出場停止だ。だが、照準を合わせてきたかのように増嶋が戻ってきたのは心強い。何より彼はチーム屈指の熱いファイターで、最終ラインからチームを鼓舞できる存在である。復帰戦へのモチベーションは十分、むしろ「気合いが入り過ぎて空回りしないようにしなくちゃ」と笑みを見せて高ぶる気持ちを抑えようとしていた。
さらに、大谷秀和も戦列に戻る公算が高い。もしコンビを組むボランチが小林祐介になった場合、公式戦はもちろんのこと紅白戦やトレーニングでもダブルボランチを組んだことはないが、「誰と組んでもボランチに違う役割を求められているわけではない」と意に介さぬ様子を見せる。確かに大谷ほどの高い戦術眼を持つ選手ならば、然したる問題にはならないだろう。

チャンスを決め切れないとはいえ、新潟が「チームとしてやることは続けていく」(柳下監督)と継続性を謳えば、柏もまた「前回負けたからといって、やっていることは間違っていない。自信を失う必要はない」(大谷)と言うとおり、双方ともチームの方向性にぶれはない。今回もまた、つい11日前の対戦と同様、1点を争う拮抗した勝負が予想される。
そして柏にすれば、前回対戦では若い小林の躍動が勢いをもたらしたが、今回はチームに落ち着きを与えられるキャプテンの大谷、最終ラインから鼓舞できる増嶋、プロ12年目と11年目のキャリアを誇る彼らが、甲府戦で曝け出した未熟な部分を、その経験値をもってカバーしてくれると信じている。

以上

2014.05.20 Reported by 鈴木潤
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