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【ヤマザキナビスコカップ 徳島 vs 甲府】プレビュー:個の力の伸びを求める徳島。起用される選手たちは甲府を相手にどれだけのプレーを見せられるか!?(14.05.20)

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FIFAワールドカップ ブラジル大会の開催に伴い、J1リーグ戦は前節をもって一旦中断期間に入ったが、ヤマザキナビスコカップの戦いは6月1日まで継続。徳島はその3試合目(大会としては第4節)として、21日、ホームに甲府を迎える。

ヤマザキナビスコカップに関して言うと、これまでの2戦からも分かる通り、徳島がそこで目指しているのは全体の力の底上げだ。勝負へのこだわりももちろん持ちながらではあるが、個々のさらなる成長、特にJ1リーグ戦での出番をなかなか得られない若手らの伸びを厳しい実戦の中で引き出していくことに主眼をおいてそのゲームへ臨んでいると言えるだろう。

それだけに、ここで出場機会をもらう選手たちには積極的な姿勢とチャレンジする勇気が大いに問われる。
やはりそれらを前面に出した思い切り良いプレーは個の成長へと繋がっていく。そうしたプレーで成功体験を重ねれば当然芽生える自信によって、必ず自らの進化スピードを速めることが出来るし、また逆にミスを起こしたとしても行ったプレーがしっかりした決断によるものなら、そのミスは自分の課題をハッキリ認識させてくれると言えよう。課題を知るということは、言い換えれば、プレーヤーとしてさらなるレベルアップを図るための大きなヒントを手に出来るということ。ミスも成長への肥やしになるのだ。
ただ、チームとしての戦いが前提にあることだけは決して忘れてはならない。求められているのは、単に個人として目立つようになることではなく、組織にプラスをもたらすことの出来る個の伸びなのだから。

そのような中、この一戦の徳島においては木下淑晶に目を向けておきたい。木下は今季が加入2年目のDFで、地元・徳島県鳴門市の出身。そのため先発したこのヤマザキナビスコカップの過去2戦ではその働きに注目が集まったが、結果的にはJ1の高いレベルを痛感させられたと言わざるを得ない。しかしながら2戦目の浦和戦(4/16)では積極性ある激しいチェックなど、いい変化を時折披露していたことも事実とあって、もしこの大会での3戦連続出場が叶えば十分期待も持てよう。きっとまたひとつ進歩した姿をピッチで見せてくれるに違いない。
加えてもうひとつ、木下には必ず伸びてもらわなければならない理由もある。それは主力のセンターバック陣にケガ人が出ていること。4月下旬に離脱した千代反田充に続き、今度は橋内優也が前節・鹿島戦で負傷してしまった。どちらも2ヶ月後のリーグ再開までには戦列へ戻れるだろうが、それでも再開後の負けられない戦いにはいっそう堅い守りが不可欠とあって木下の台頭は絶対に欲しい。チームとしてそれが強く待たれるところだ。

そして対する甲府も、このカップ戦を徳島と近い位置付けで捉えている部分はあると言えよう。事実、前節(ヤマザキナビスコカップ第3節)の新潟戦は若手を多く使ったスタメン編成。試合後には城福浩監督も「J1リーグ戦で経験のない選手が出た中で、何をやれて何をやれないか、誰がどういうプレーをするのか。ほぼレギュラーに近い素晴らしいチームの新潟を相手に、我々の成長のために何が必要かということが分かった。これをいい教訓として、リーグ戦を戦うため、チームの底上げのためにしっかりと受け止めたい」と、今後へ繋げることを重視して戦ったととれる言葉を残している。
とは言え、中断前の最後のリーグ戦で柏に快勝した勢いは大事にしたいはずだけに、ここで負けるわけにはいかないだろう。その柏戦から中3日ということで先発には前記の新潟戦同様若手を多用するかもしれないが、それに関わらず、甲府は勝負へのこだわりを相当強烈に持ってこの一戦へ挑むのではないだろうか。

4/29のリーグ戦では徳島に軍配が上がっている。が、内容で圧倒していたのは甲府で、今回の再戦についても先発の顔ぶれがどうあれ、ゲームの構図はおそらくその時と似たものになるであろう。
果たして今回の激突はどのようなものになるのか!?リーグ戦はひとまず中断となったが、まだまだJの熱い戦いから目が離せない。

以上

2014.05.20 Reported by 松下英樹
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