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【ヤマザキナビスコカップ 大宮 vs 名古屋】プレビュー:低迷するチーム同士の対戦。名古屋の連動攻撃を大宮の4-4-2が封じられるか?(14.05.20)

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リーグ戦は14節を終えて中断期間に入り、名古屋は15位、大宮は17位と低迷している。ヤマザキナビスコカップでの成績も、共に消化試合が1試合少ないが1分1敗の勝点1で、予選リーグ突破は厳しい状況だ。
低迷の原因ははっきりしており、リーグ戦の得点数は名古屋18(6位タイ)、大宮17(8位)と、そこそこ点は取れているものの、失点数は共に24でワースト2位タイの数字。大宮・大熊清監督はここまでの戦いを振り返って、「継続的な守備の安定を、選手層も含めてヤマザキナビスコカップでやっていかないといけない」と語ったが、名古屋・西野朗監督の胸中も似たようなものだろう。

大宮は4月29日のC大阪戦以来5−4−1の布陣を敷いてきたが、5月17日の鳥栖戦では5試合ぶりに、慣れ親しんだ4−4−2に戻した。5バックではボールを奪う位置が低く、また前線に人数が少ないために、すぐに奪い返されて相手の攻撃機会が増えて、耐えきれず失点してしまっていたが、4−4−2で「前からプレッシャーをかけて、攻撃でも前線に人数がいる」(増田誓志)ことで、鳥栖戦では攻守ともにアグレッシブに戦い、首位を相手に勝点1を奪った。大宮としては当然、この手応えを名古屋戦で確かなものにしたい。メンバーは鳥栖戦と変えない見込みで、前日の練習では前線からのプレスの確認と、攻撃ではコンビネーションから裏をねらうことと、サイドチェンジして幅を使うことを意識した。
ただ鳥栖戦では、シンプルにロングボールを豊田陽平に入れてくる攻撃に対し、「出所をつぶしに行く」(大熊監督)選択で、それがハマったという面が強い。守備ブロックの連動性が薄く、サイドやブロックの間で危険なスペースを与えるところの改善は進んでおらず、鳥栖にスペースでつながれて何度もピンチを迎えていた。「蹴ってくる相手にはいいけど、つないでくる相手にはどうかな」(中村北斗)というのが正直なところだろう。

名古屋は17日の新潟戦、立ち上がりに永井謙佑のゴールで先制したがすぐに追いつかれ、その後は防戦一方となりシュートわずか3本に抑えられた。大宮と同じく、こちらも予選リーグ突破には勝つしかなく、中断期間に向けて実戦で良い材料を積み上げたい状況のうえに、ケガ人も多いためにメンバーはそれほど変えてこないはずだ。ただ、リーグ第2節で決勝ゴールを奪われた小川佳純の出場停止は、大宮にとって多少のプラスに働くだろう。
大宮は守備でスペースを使われると不安があるだけに、玉田圭司を最も警戒しなければならない。「玉田に食いついたときにフリックではがされて、サイドバックの裏に走られて、オフサイドを取れずに後手を踏む。そういう攻撃が名古屋は上手い」(中村)だけに、玉田へのマークを厳しくすることと同時に、それによってできるギャップを利用して、永井の俊足による裏抜けもケアし続ける必要がある。前線からプレッシャーをかける一方で、最終ラインも一瞬の油断が命取りになる、緊張感のある攻防が見られそうだ。

勝負にこだわる一方で、中断期間を前にヤマザキナビスコカップを利用しての戦力の底上げも、両チームにとって大きなテーマになる。大宮はこのところ途中交代の切り札として起用されているチョ・ヨンチョルが調子を落としており、スピードと切れ味鋭いドリブルを武器とする泉澤仁の起用が濃厚だ。「守から攻への切り替えを早くして、スピードで差をつけて点に絡みたい」と、本人も出番を心待ちにしている。試合展開によっては、トリッキーなパスで局面打開できる橋本晃司の投入もあるだろう。名古屋も松田力や矢田旭らにスタメン起用の可能性があり、当然ながらモチベーションも高く挑んでくるはず。低迷しているチーム状況に勢いをもたらす、新戦力の活躍に期待したい。

以上

2014.05.20 Reported by 芥川和久
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