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【ヤマザキナビスコカップ 神戸 vs 鳥栖】プレビュー:予選リーグ突破に向けて後が無い神戸。同じく未勝利の鳥栖との一戦は、生き残りを掛けた一戦に(14.05.20)

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予選リーグ突破は7チーム中上位2位まで。Aグループでは現在、F東京、清水、G大阪、鹿島がそれぞれ2勝を挙げ、上位を争っている。まだ2試合しか終わっていないチーム(清水、鳥栖、神戸)があるため、暫定ではあるが1位がF東京(2勝1分/勝点7)、2位が清水(2勝/勝点6)という状況だ。
その中で2戦未勝利で勝点0は、6位の鳥栖と7位の神戸。奇しくもJ1リーグでは2位・3位と好調な両チームである。ヤマザキナビスコカップ決勝トーナメント進出には、残り4戦を全て勝たないと厳しい両者にとって、今節はまさにサバイバルマッチと言えるだろう。

この状況の中で、試合前々日の神戸・安達亮監督はメンバー構成に頭を悩ませていた。「予選突破だけを考えればリーグ戦に出ているメンバーで挑む方がいいかもしれない。でも、決勝トーナメントを勝ち抜いてタイトルを取るところまで考えるとメンバーを入れ替えて底上げする必要があると思う」。
もちろんワールドカップ後に再開されるリーグ戦に向けても、底上げは重要なテーマの1つ。リーグ戦ではなかなか出場機会に恵まれていない田代有三は「J1優勝を目指しているのなら同じ方向性で戦いながらもいろんな変化を付けていかないと難しいと思う。ベンチのメンバーがヤマザキナビスコカップで活躍して、チームにいい刺激を与えることも大事。そのための準備はできている」と強い意志を見せた。
チーム力を上げながらも結果を出さなくてはいけない。この現状の中で、チームに喝を入れるのが神戸の守護神・山本海人だ。「リーグ戦では3位にいるけれど、外国籍選手頼みになっている部分もあったと思う。ボールをつなぐ時に日本人選手がどうあるべきか、もっと高い意識をもって臨むべき。そういう意味で、ヤマザキナビスコカップの4試合は(リーグ戦の)修正ではなく“進化”でないといけない。立ち止まっている時間はないと思う」。

J1第14節で鳥栖は引き分け、首位でワールドカップブレイクを迎えられなかった。鳥栖も神戸と同じように“立ち止まっている時間はない”。4戦全勝という結果を求めつつ、進化を遂げないとリーグ戦再開後にも影響しかねない。勝点3+αが求められる一戦になるだろう。

神戸・小川慶治朗は言う。「(大久保)嘉人さんがワールカップ日本代表に選ばれ、改めてJリーグで結果を残せば代表入りがあると実感した。同時に嘉人さんにライバル意識というか、追い越したいという気持ちが強くなった」。大久保から神戸のエースナンバー「13」を引き継いだ若武者は、ヤマザキナビスコカップ4試合でさらなる進化を誓った。

以上

2014.05.20 Reported by 白井邦彦
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