最もスタジアムが沸いたのは後半アディショナルタイムにあった富山の同点機。ゴール前でボールを奪い返してMF白崎凌兵からFW三上陽輔、走り込んだMF秋本倫孝が狙ったがシュートはわずかにゴール右へと外れた。直後の右CKにはGK水谷雄一も加わり、ゴール前の混戦からシュートまで至ったが磐田のGK八田直樹がボールを押さえてタイムアップ。秋本は「負ける内容の試合じゃなかった」と悔しがった。
前半の立ち上がりはほぼ互角。磐田は10分に最初のCKからMF山田大記がボレーシュートで狙うがファーポストに入っていた相手選手にクリアされた。2試合連続で1本目のCKで失点していた富山は事なきを得て、ゲームの流れに乗った。磐田の攻撃の起点である両ボランチに厳しくプレッシャーをかけるなどして隙なく対応し、プラン通りに無失点で進めていった。
磐田は同33分にFW前田遼一がロングフィードを胸トラップして右ポストを直撃するシュートを放つ。この前後からパスをつないで富山を押し込むようになったが決定機はつくれない。アディショナルタイムに入り、0−0で折り返すかに思われた。しかし、そこで先制点が生まれた。前田への縦パスからスピードアップし、MF小林祐希がMF松井大輔とのワンツーで中央から右へ抜けながら右足を一閃してゴールネットを揺らした。小林は、前田にパスが入った時点でシュートまでの動きが思い描けていたという。中央突破の鮮やかなコンビネーションで強豪チームの実力を見せつけた。
富山は後半、前掛かりに反撃に打って出た。同19分に投入されたFW三上陽輔がボールキープと裏を狙う動きで攻めにパワーを注入した。同28分にDF平出涼が左サイドから右足でゴールに向かうアーリークロスを入れて2人が飛び込んだのが最初の大きなチャンス。仕掛けてボールを回収し、また仕掛けるという作業を根気強く続け、最後に冒頭で記した決定機を創出した。
磐田は後半にややペースダウンした。DF駒野友一は「後半はボールを受ける動きといったところで全体が止まってしまう部分もあったと思う。相手にはめられ、ボールを取った後もすぐ失って、押し上げられない場面もあった」と振り返っている。ゲームをコントロールして逃げ切った印象はなく、シャムスカ監督は「今度は最後に冷や冷やせずに勝ちたい」と反省を口にした。しかし、ワールドカップでDF伊野波雅彦と駒野(予備登録メンバー)を欠く次節以降をにらんでDF木下高彰に経験を積ませるなどの布石を打ったうえでの勝点3は満足できるものだろう。
以上
2014.05.19 Reported by 赤壁逸朗
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