今日の試合速報

ACLE
ACLE

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第14節 愛媛 vs 讃岐】レポート:今季初の「PRIDE OF 中四国」は先輩愛媛が意地を見せ、終盤の2ゴールで讃岐の挑戦を退ける。(14.05.19)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ニンジニアスタジアムで行われた今季初の「PRIDE OF 中四国」は、愛媛と讃岐のJ初対戦。愛媛は今季初の連勝を、そして讃岐はJ初勝利を目指して戦った。愛媛は3−4−3、讃岐は4−4−2で布陣こそ違うものの、どちらもボールを大事にして、パスをつないでゴールを目指すスタイル。試合の序盤は、その主導権争いが続いた。そしてまず、前半2分には堀米勇輝が裏へ抜け出し、角度のないところからシュート。GK瀬口拓弥が弾いたこぼれ球に西田剛が詰めて讃岐ゴールに迫った。すると対する讃岐も前半6分、スローインからこぼれ球が持留新作の前へ。フリーでのシュートだったが、こちらも枠をとらえることはできなかった。

こうして互いにゴールを目指す姿勢を見せたが、試合は次第に讃岐が主導権を握るようになる。石丸清隆監督は「前半は運動量も少なく、攻守ともかかわり合いが少ないゲーム内容をしてしまった」と指摘をしたが、前線がボールを追ってもラインが上がらないなど、讃岐のポゼッションに揺さぶられてしまった。すると讃岐は前半18分、ボランチの持留を経由して左サイドからのクロスに岡村和哉がマークを抑えながらも胸トラップからシュート。さらに前半27分には、高木和正がドリブルで左サイドを突破。中央の持留を経由し、最後は再び岡村。西岡大輝がコースに入って、愛媛はなんとかゴールを死守したが、讃岐が何度も愛媛のゴールを脅かした。

ただ、愛媛もハーフタイムに立て直しを図る。ラインを高く設定して、前線からのプレッシャーを増すと、次第に流れを引き寄せる。さらに後半26分に近藤貫太を投入すると、前へ進む勢いが加速。近藤が持ち味のスピードと裏を狙う持ち味を発揮すると、先制点が生まれたのは後半35分。自陣のフリーキックにハンヒフンが競り勝ち、こぼれ球を拾った近藤が西田にボールを預けると、西田が強引にシュート。ポストにあたったこぼれ球を近藤が詰めて愛媛が讃岐のゴールネットを揺らした。さらに5分には、近藤が思い切りよくミドルシュートを放つと、ポストに当たってこぼれたところを浦田延尚が落ち着いてシュート。愛媛が2点目を奪って、勝負を決めた。

「この3試合、1つのプレーで大きく流れが変わり負けたことは非常に残念」と讃岐の北野誠監督は振り返ったが、失点するまでは確実に勝機もあった。そして持留は立ち上がりの逸機を悔やんだが、「失点して負けたとネガティブにとらえるよりも、取られる前に取れたら勝てたと思いたい」と前を向いた。その言葉通り前節からチームの戦い方を変え、そのやり方で相手のゴールに迫ることもできている。持留が言うように、後はそれをポジティブにとらえながらフィニッシュの精度を高めていくこと。今回は敗れたが、続けることで結果は出る、それが遠くないことを感じさせる試合でもあった。

一方で愛媛は2試合続けて苦しい試合展開ではあったが、ようやく今季初の連勝を達成。我慢をしながら、決めるべき所でしっかりと決めることができ、守っては2試合連続完封。結果を出しながら内容を高めていく好循環に入りはじめた。さらにこの試合に関しては、途中出場の2人がゴールを決めるという勢いのつく結果も得た。怪我人が多く苦しい状況だからこそ、控えに回っていた選手の活躍は心強い限り。チームとしては、いい状態で次節のホーム湘南戦(5/24)を迎えられる。その湘南は今季無敗で14連勝中の相手だが、だからこそモチベーションも上がる。この讃岐戦の後半のようにアグレッシブに戦い、リーグを盛り上げたいところだ。

以上

2014.05.19 Reported by 近藤義博
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/11/25(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J3リーグ全ゴールまとめ【1124】