５月12日。ワールドカップ・ブラジル大会の日本代表メンバーが発表されました。サプライズと言われる選出もあり、すでにワールドカップへの盛り上がりもかなり高まっています。

横浜ＦＣの選手も、サッカーの最高峰の大会には注目しています。ただ、時差の関係で夜の試合が多くなるため、「夜中の３時、３時はきついですから、見ても録画ですね。ただ、録画だと気持ちが高ぶらないので、監督に何とか許可をもらいたいところですが（小池純輝）」というように、選手はあえて高ぶりを抑えている様子です。

そんな横浜ＦＣの選手たちに、今回の日本代表で期待している選手を聞いたところ、人気が集中したのは遠藤保仁選手（Ｇ大阪）。
「ヤットさん（遠藤選手）はＧ大阪で一緒にやっていましたし、憧れということよりも今は横浜でボランチをやることが多いので勉強になります。Ｇ大阪の試合を見たときヤットさんのプレーは目に付きますし、日本の中心だし、日本の成績はあの人次第だと僕は思っているので頑張ってほしいです。淡々としているけど、サッカーに対して熱いのは練習していてもわかるし、そういう部分が好きです」（寺田紳一）
「注目しているのは遠藤さん。本当に好きな選手ですし、前回と違ってチームを引っ張る役割で迎える大会ですし、遠藤さんの視野の広さとかいろいろな場面でうまいところを見せてくれるプレーを今回のワールドカップでも見せてほしい。前回もＦＫを決めていますし、バンバン活躍してほしいですね。34歳ですけど、今回が最後と言わず、まだまだ先のワールドカップもいけるとも思っています。鹿児島実業高校の先輩ですし、いつもお世話になっています。特徴のある選手は多いですが、遠藤さんは平均してうまい選手だと思う。ドリブルがすごいとかそういうのではなくて、『このパスうわっ』ていう、１本のパスへのこだわりを持っている選手。そこは見習いたいし、ワールドカップでも注目したい。ボランチで若手もいい選手が出ている中で、年齢が上の選手にも頑張ってほしい」（松下年宏）
遠藤選手にゆかりのあるボランチの２人は、遠藤選手に大注目です。

また、寺田選手はＪ２で開花した柿谷曜一朗選手（Ｃ大阪）にも、大きな期待を掛けています。
「（柿谷）曜一朗にも頑張ってほしい。ゴールを決めてほしいですし、大阪にいた時には町でたまに会ったりして一緒に遊んでいたのに、その半年後にはＣＭに出ていて『どんだけ裏切っていくねん（笑）』と思いながら、うらやましいなと思っていました。逆にこちらも頑張らないといけないと思うし、頼もしいです。テクニックというかボールを扱う技術はすばらしいし、そういう選手は足下だけでこなしちゃうイメージがありますけど、相手との駆け引きで裏を取ってトラップで抜け出てシュートとかもできる。昔はもっとボールを受けて自分でこねてしまうイメージだったけど、成長したなと思います。徳島に行った時には、その才能でめっちゃ騒がれていたのにこのまま終わるんだろうなとか、もったいないなと正直思われていたでしょう。いろんな人の支えもあったんでしょうが、腐らずやったのがすごいと思います」

遠藤選手も柿谷選手もＪ２を経験したことも大きかったでしょう。その他にもＪ２経験者や今季Ｊ２で戦う選手もいて、今回の日本代表はＪ２というリーグの成果も試されます。その意味でもいい結果を願うばかりです。

以上

2014.05.18 Reported by 松尾真一郎