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【J2:第14節 千葉 vs 札幌】プレビュー:千葉は相性が悪い札幌を完封する守備と『3人目』がうまく絡む攻撃で勝利を狙う。(14.05.18)

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5月3日の第11節・群馬戦では0−2からの連続3得点で3−2と劇的な逆転勝利を収め、アウェイでの連戦に臨んだ千葉。5月6日の第12節・岐阜戦は交代出場のケンペスの2得点で2−2と引き分けたが、4月29日の第10節・磐田戦から3試合連続で先に2失点してしまう展開が続いていた。だが、5月11日の前節(第13節)・山形戦は先に失点することなく、73分に中村太亮が先制点を奪取。その試合の守備について、千葉の選手は5月15日の練習後に「特に守備的に試合に入ったわけではなかったけれど、スローインから失点する試合が続いていたので、選手のポジショニングなど問題点の修正をした」(兵働昭弘)、「守備は全体的には悪くなかったけれど、山形の単調な攻めに助けられたところもあって、単純にボールを入れてくるところへのチャレンジ&カバーをハッキリさせることができた」(山口智)と振り返った。ただし、山形戦は86分に相手をサイドに追い込むという守備のセオリーを全員で徹底しきれなかったこともあり、山形の交代出場の比嘉厚平に豪快なシュート決められて失点。1−1の引き分けに終わり、大型連休の関係で変則日程だった4月26日の第9節・讃岐戦からの5連戦は1勝3分1敗と勝ちきれない試合が目立った。

そんな千葉が今節でフクアリに迎えるのは、J1&J2のリーグ戦での通算対戦成績が5勝9敗で現在は3連敗中と苦手な札幌だ。さらに、札幌とのフクアリでの対戦(2006年から)となると、2006年の天皇杯4回戦で0−1と敗れたのを始めとしてJ1リーグ戦は1敗、J2リーグ戦は1勝2敗、Jリーグカップ戦は1分。札幌サポーターが『俺たちのフクアリ』という横断幕を掲げたことがあるほど千葉が大苦戦している。昨季のJ2リーグ戦では開幕戦と第39節で対戦し、2試合ともスコアは0−1で得点者は内村圭宏。開幕戦は90+1分にディフェンスラインの背後をオフサイドぎりぎりで抜け出されてシュートを決められ、第39節は81分にDFからGKへのバックパスを奪われての失点だった。

札幌が4−0と大勝した2011年のJ2リーグ第3節(東日本大震災の影響で開催日は8月17日)で2得点をあげ、対千葉戦で3試合連続得点中の内村は右足の負傷で第7節・大分戦から欠場していた。だが、全体練習に復帰して今節はベンチスタートが濃厚という報道もある。札幌は4月20日の第8節・群馬戦で1−0の勝利を収めたのちの第9節からの5連戦は2分3敗。ホームでの連戦だった第12節・熊本戦は2度のビハインドも追いつく粘りで2−2と引き分けたが、5月12日の前節・愛媛戦は20分に自陣左サイド寄りから上がったクロスを自陣右サイド寄りに飛び込んできた愛媛の藤直也にヘディングで合わせられて失点。後半はセカンドボールをしっかり拾い、前半は3本の愛媛のシュートをゼロに抑えた。その一方で、前半は1本だったシュートを11本打つ猛攻を見せたが、決定力を欠いて0−1の敗戦。千葉と同様に今節で勝って調子を上げるきっかけとしたいところだ。

千葉はもちろん相手の対策も必要不可欠だが、まずはどこが相手でも攻守でやるべきことをきちんとやれるかがカギ。兵働は「今季は攻撃から守備も、守備から攻撃も切り替えが遅いと感じている。全員が攻守の切り替えを速くすることを意識して、それを実際にやることが必要」と話す。また、山口智は自分が作りの起点となり、後ろから見ている攻撃について「作りの工夫ももっと必要だし、山形戦の得点のように3人目がうまく絡む、いい形をもっと作れれば相手が後手を踏む。そうすればクロスからの攻撃パターンも生きる」と考える。札幌は内村だけでなく前田俊介も相手の背後を取るのがうまい。砂川誠、菊岡拓朗、上里一将といった精度の高いプレースキッカーがいるうえに、都倉賢、河合竜二など高さと強さを持つ選手もいる。千葉はディフェンスラインの背後のスペースをケアしつつ、札幌に簡単にセットプレーを与えない守備で今節こそ失点ゼロで勝ちきりたい。

以上

2014.05.17 Reported by 赤沼圭子
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