長いトンネルだ。負けているわけではないが勝てない。長崎はここまで5戦連続で勝ちがない。しかし、水戸戦を除いては、ほぼ自分たちの目指すようなアグレッシブなサッカーができている。主導権を握る時間が多いにもかかわらずクロスやフィニッシュというラストプレーの「質」の部分の問題で結果をモノに出来ずにいる。
選手たちは問題は守備にもあると言う。奥埜博亮は「いい位置で ボールを取れていないから、切り替えが上手く行かず、選手同士の距離感も良くない。まずはしっかり守ることが大事になる」と栃木戦に対して話すと、ディフェンスリーダーの山口貴弘も「自分たちのリズムじゃないときに簡単に失点しないことが大事。ここ数試合は特にクロスやロングボールでやられている」と守備陣の手綱を引き締めた。事実、今週の練習ではクロスへの対応を繰り返し練習していた。
今節対戦する栃木は今年、阪倉裕二監督が新たに就任。昨季大活躍したブラジル人トリオがチームを去るなど選手の入れ替わりも多いオフとなったが、昨年と同様に高くて早い選手が前線には並ぶ。攻撃の回数こそ、そう多くはないが決定力は抜群。一撃必殺の迫力のあるカウンターを仕掛けてくるチームだ。ジャンボこと大久保哲哉は190cm。瀬沼優司は185cm。近藤祐介は180cm。彼ら目がけて長いクロスが入ってくる。長崎は絶対に競り負けてはならない。
恐ろしいのは攻撃陣だけだはない。実は栃木の真骨頂は堅い守備にある。ここまでの失点数は11で、現在リーグ4位の少なさだ。対人の強さが特長で183cmのチャ・ヨンファンや186cmのドゥドゥが激しい当たりで相手FWを封じこめる。ただ、長崎にとってラッキーなのは今節、ドゥドゥが警告累積で出場停止だという事。さらに、栃木は2連敗中。前節は岡山に早々と先制点を献上すると、追いつこうと攻め立てるも、リードした岡山の敷いたブロックを崩せず、悪い流れを断ち切ろうとすればするほど攻守にちぐはぐさが見られた。カウンター主体のチームは相手から先制されて、その後にブロックを敷かれてしまうと、ゲームプランに狂いが出る。
長崎はしっかり守った上で先制点を上げ、ホームで5試合ぶりの勝利が欲しい。また、前節からシャドーの位置に入った長崎の黒木聖仁も鍵となりそうだ。高木琢也監督は「前線でのキープ力と高さを期待してボランチから一列上げた」と話している。京都戦では鋭い動き出しからディフェンスラインの裏に抜け出しビッグチャンスも作り出した。チーム最多の3本のシュートを打ちはしたが、攻撃全体を見ると、まだまだかみ合っているとは言い難い。イ・デホンと奥埜など前線3人のコンビネーションに期待したい。
以上
2014.05.17 Reported by 植木修平
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