3連敗中の鹿島の前日練習に大迫勇也が参加した。それは、目をこらして見なければ気がつかないほど馴染んだ光景だったかもしれない。トレーニングシャツに"9"が入っていれば、明日の試合に出場しそうな雰囲気さえあった。元チームメイトの鹿島の選手たちも「相変わらず」と、良い意味で何も変わらない印象を感じ、練習を終えた大迫本人も「居心地が良いな、って改めて思った」と、リラックスした表情でクラブハウスをあとにした。忙しい合間を縫っての古巣来訪は、チームにも活力を与えるものだった。
今週1週間、チームは徳島戦に向けた準備を積んできた。ボールを奪ってから素早いカウンターを仕掛ける光景は、自陣ゴール前に人数をかけてくる徳島を意識したものだっただろう。さらに、ゴール前に5つのダミーを置いて、多人数で相手守備を崩す練習も意識されていた。試合前日はセットプレーを入念に確認。連戦続きの時は、ここまで時間をかけて相手への対策を練ることができなかっただけに、連敗を止めるため意味でも有意義な時間だった。
また、徳島には鹿島にも在籍していたアレックスが所属している。
「アレちゃんとは、久しぶりだね。(ポジションは)オレと同じところだと思う。あの人は巧いから、なめてかかっちゃいけない」
右サイドハーフとして出場が予想される遠藤康は、対面するアレックスとの再会を喜びながら、警戒心を抱くことを忘れていなかった。
徳島は、前節F東京を相手に0-0の引き分け。シュート22本を浴びながら粘り強く戦う姿勢がチームに出るようになってきた。このところ、ゴール前をうまく崩せずに苦しんでいる鹿島にとって、そうした守備を敷かれることは嫌だろう。
「2列目、3列目の選手のタイミングの良い飛び出しが鍵になる」
トップ下を務める土居聖真は、徳島攻略の鍵を飛び出すタイミングと話していた。
ただ、前節4失点してしまった守備にも不安を抱えている。左サイドバックとして、これまで公式戦全試合に先発してきた山本脩斗が右足の太もも裏を痛めて、今週は終始別メニューでの調整を余儀なくされた。前日練習も軽いランニングのみ。前野貴徳が今季初先発となるかもしれない。
「チャンスがもらえれば頑張ります。徳島には勝ってないかもしれないので、勝ちたいですね」
愛媛に在籍していた当時を思い返し、前野は必勝を期していた。
リーグ戦は、この試合を最後に中断期間に入る。上位に食らい付くためにも、良い形で中断を迎えるためにも、勝利で終わりたい。
以上
2014.05.16 Reported by 田中滋
J’s GOALニュース
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