前節柏戦で11試合ぶりの黒星を喫した新潟は、ブラジルW杯によるリーグ戦中断前のホーム戦をきっちりと白星で締めたいところ。注目はFW川又堅碁だ。日本代表には選出されなかったが、新潟のエースとしての存在の大きさを見せるための一戦。自身のゴールをチームの勝利につなげることで、それを示す。
気持ちをすでに前を向いている。名古屋戦前日の練習、川又はウオーミングアップのランニングで先頭に立った。終了後のシュート練習では、鋭い弾道で丁寧にゴールを狙った。
「やっと触れられることがなくなります」と苦笑いした。12日のブラジルW杯日本代表発表で、川又の名前が呼ばれることはなかった。候補として注目を浴び続け、無意識のうちに頭の中に刷り込まれていった「日本代表」という言葉。「今回は、選ばれたらサプライズだったけど、4年後は自分が確定している状態で選ばれたい」。喧噪の日々から解放され、4年後のロシアW杯をはっきりとした目標として捉えた。
代表発表後、最初の試合になる名古屋戦は再スタートの場。チームは前節、柏に0-1で敗れた。第3節甲府から続いていた不敗記録は10で止まった。川又も前半の決定機を逃した。チーム、そして個人としても結果を求められる名古屋戦のポイントを「まず背後を狙う。GKとDFの間のクロスは大事にしないと」と整理。ゴールに向かうイメージはできている。
新潟は首位の鳥栖と勝点6差の8位。少しでも差を詰めることで、中断期間に入る気持ちはよりポジティブになる。今節は成岡翔、金珍洙が負傷のため出場が微妙。戦力的には万全ではない。必然的に、川又と岡本英也のツートップにかかる得点の期待は大きくなる。「うちはいつも、ここで勝てば上位に行けるというときに勝てない。だからこの試合は大事」と川又。だからこそ、エースのゴールが必要だ。
名古屋はここ数試合、勝敗が交互に並ぶ状態。第12節、アウェイで鹿島を下した試合は、きっちりとボールを奪って的確に展開した。だが、前節のG大阪戦はセカンドボールを拾えずに後手に回った。
お互いの距離感が適正な時は、攻守の切り替えがスムーズで、攻撃は連動する。逆に距離の認識がずれた時は、個々のプレーに頼らざるを得なくなる。細かい修正を施して、組織的なプレーができるかどうかがカギになる。新潟の柳下正明監督が「自由にさせてはいけない」と名指しした玉田圭司の動きがカギ。玉田がスイッチを入れることで、名古屋の攻撃は活性化する。
どちらも連敗を避けることが必須。そのためにほしいのは先制点。ともにボールを奪ってからの展開の精度が重要になる。
以上
2014.05.16 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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