浦和はここまで8勝2分3敗の勝点26で2位につけている。首位とはわずか勝点1差であり、鳥栖の結果次第ではあるが、中断期間を首位で終えることは十分可能な位置にいる。
チームが安定した成績を残せている大きな要因は守備にある。チーム全員が高い守備意識を持って戦い、泥臭いプレーも厭わない。那須大亮は「DFラインだけじゃなくて、前線からの守備意識が高まっている。キツイ時間帯でもボールホルダーにプレスにいってくれるので、ラインも上げられる。チームとしての意思統一ができているのと、個人が責任感を強くもって一対一や球際で戦えている」と昨年との違いを指摘する。
昨年、あれだけポロポロと失点を重ねていた浦和が今季は13試合中8試合で無失点。最近は4試合連続クリーンシートと結果を見ても劇的な変化を遂げていることがわかる。フォルラン、柿谷曜一朗、南野拓実といった豪華なタレントを擁するC大阪を完封できれば、守備に対する自信はさらに深まっていくはずだ。
この試合を最後にワールドカップモードに突入する西川周作も気合が入る。「いつもと変わらぬ準備がしたいし、次のC大阪がどれだけ大事か、自分自身プレッシャーをかけてやろうかなと思っている。あと1つシャットアウトして最少失点をキープしたい」と5試合連続無失点を置き土産にしていくつもりだ。
対するC大阪は4勝4分け4敗の勝点16で10位と中位を彷徨っている。ここ5試合の成績を見ると、1勝2分け2敗と勝ち星に恵まれていない。ランコ・ポポヴィッチ監督のもとで攻撃的なスタイルを模索しているが、その一方で守備に脆さが見えている。
4月2日のACLブリーラム戦から11試合連続失点というのは多すぎるだろう。13日に行われた敵地でのACL広州恒大戦でようやく失点が止まったものの、守備に不安を抱えている状態だ。いくら点が取れたとしても簡単に失点していては苦しい。それは昨年の浦和が経験したことでもある。
それでもC大阪自慢の攻撃陣が相手にとって脅威なのは間違いない。特に気をつけたいのはフォルランだ。チャンスメーカーとして前線で存在感を放っている。もちろん自分でゴールを狙うこともできるし、シュートレンジも広いので、守備陣は片時も目が離せない。森脇良太も「ワールドクラスのストライカーなので怖さはもちろんある」と気を引き締める。また、昨シーズンのホームゲームラストマッチで好きなようにプレーされた南野にも注意が必要だ。昨年までの浦和とは違うというところを見せて、あの時の借りを返したい。
15日の練習で槙野智章が別調整だったのは気がかりだ。左サイドに槙野がいるのといないのとでは攻撃力に違いが出てしまう。ただ、この試合が終わればリーグ戦はしばらくお休み。状態がよほど悪くなければ、コンディション万全とはいかなくても気合いでピッチ上を駆けまわってくれるはずだ。
以上
2014.05.16 Reported by 神谷正明
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