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【J2:第13節 磐田 vs 大分】プレビュー:磐田・シャムスカ監督が古巣・大分をヤマハに迎える。日本代表メンバー発表直前という意味でも注目の一戦。(14.05.11)

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「14連敗となりましたが、ご自身の進退はどのように考えていますか?」
試合後の監督会見。殺伐とした空気が流れた――。

2009年7月12日、磐田がホーム・ヤマハに大分を迎えた一戦である。駒野友一、前田遼一の得点で磐田が勝利し、大分の連敗は『14』に伸びた。試合後、足早に会場を後にする大分のフロントスタッフ。そして、その横を歩き、“ぶらさがり”取材を行う報道陣。独特の緊張感が漂った。
冒頭の会見シーン。進退を問われたブラジル人指揮官は日本語で『サイゴマデアキラメナイ』と答え、戦い続けることを強調した。「最後まで指揮を執ること、みんなと一緒にやりきることが自分の中での一番強い気持ちです」。
この試合の直後の7月14日、大分は当時監督を務めていたペリクレス シャムスカ氏の解任を発表した。冒頭の会見が、同氏にとって『大分監督』として臨んだ最後の試合後の会見となった――。

あの試合から5年の月日が経とうとしている。
磐田・シャムスカ監督は05年から09年途中まで指揮した古巣との“再会”を前に、心境をこう語る。「大分と対戦できることはスペシャルなこと。大分で過ごした時間は忘れられない」。大分では“天国”も“地獄”も味わった。09年こそ泥沼の連敗を経験したが、08年の栄光が消えるわけではない。08年のヤマザキナビスコカップでは国立で清水を下し、優勝。同年のJ1ではクラブ史上最高順位となる4位に食い込んだ。他の上位クラブに比べ、けして恵まれた戦力を持つとは言えない大分に初タイトルをもたらし、その手腕は“シャムスカ・マジック”と評された。

当時からお互いにメンバーは入れ替わり、今季の大分で“シャムスカ・トリニータ”を知る選手は高松大樹のみ。11年に就任した田坂和昭監督の下で新たなチーム作りをスタートさせ、4年目のシーズンを迎えた。12年には昇格プレーオフを勝ち進みJ1に復帰したが、昨季は最下位でJ2に降格。今季も田坂和昭監督を続投し、センターラインに末吉隼也、伊藤大介という新ボランチを加えながらチーム作りを進めている。
一方、磐田は昨季、複数の代表選手を擁しながらまさかのJ2降格。今季はフロントスタッフを一新させ、ペリクレス シャムスカ新監督の下でチーム再建を始めた。前田遼一、駒野友一というチームのベースはそのままに、松井大輔という新たなエッセンスをブレンド。新加入のブラジル人コンビ・フェルジナンド、ポポもまずまずの働きを見せている。
1年でのJ1復帰という目標は同じだが、そのアプローチは異なる両チーム。ヤマハでどんな試合を見せるか。

最後になるが、タイトルに挙げた通り、『2014FIFAワールドカップブラジル大会』に臨む日本代表メンバーの発表日(5月12日)の前日の試合でもある。現実的に見れば、磐田の日本代表“候補”は3選手。一部報道によれば、“当落線上”に伊野波雅彦と駒野友一。2選手よりも厳しいラインに前田遼一という状況である。けして楽観視はできないが、磐田の試合には今季も代表スタッフがたびたび視察に訪れており、可能性はまだ残されているとは言えるだろう。無論、日本代表に入るためだけにプレーしているわけではないが、4年に1度のワールドカップはやはり格別な舞台。ザッケローニ日本代表監督へ向け、最後のアピールを見せることができるか。

以上

2014.05.10 Reported by 南間健治
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