4連戦の最後ということで、両チームとも選手のコンディションを見極めながらスタメンを入れ替えて最後の一戦に挑んだ。アウェイの磐田はFW阿部吉朗とMF松井大輔、岡田隆が先発。愛媛はFW西田剛とMF藤直也、DF代健司が今節はスタメンに名を連ねた。こうして選手が入れ替わったこと、そして相手が磐田ということもあり、愛媛はややディフェンシブな戦い方でゲームに入った。
磐田がボールを持つと、最終ラインに5人がしっかりと並んでブロックを形成。中を締めながら、ただ、サイドにボールが入った時に左では藤が、右ではハン ヒフンがしっかりとプレッシャーをかけて磐田にボールを自由に回させなかった。攻撃に転じれば、その両サイドが高い位置を取って磐田ゴールへと迫る。前半21分にはハンが、続く23分には藤がクロスを入れてチャンスを作るなど、必ずしも守備一辺倒になるわけではなく、愛媛は狙いを持ってゲームを進めていった。
「選手たちは何をやるべきかを理解して、我々のほうがうまくコントロールできた」と磐田のシャムスカ監督は振り返ったが、うまくゲームに入れないなりにも流れを引き寄せられるのはさすが。山田大記がカウンターを仕掛けたり、松井が落ちてボールに触ったり、愛媛が捕まえにくい動きを入れることで次第に主導権を奪い返す。石丸清隆監督は「30分頃から思った以上に引かされて、こぼれ球も取れなくなり、取っても繋げなくなった」と指摘をしたが、前半の終盤は完全に磐田のペース。その中で先制点が生まれたのは42分、スローインから小林祐希のクロスを阿部が落として、山田が豪快に蹴り込んだ。
こうなると、愛媛にとっては苦しい展開。追い打ちをかけるように愛媛は後半になって、ハンと西岡大輝が足をつってピッチを去ることになった。その状況でも、交代で入った堀米勇輝が気を吐いたが、後半30分のビッグチャンスもゴールには至らず。西田を起点に、藤のクロスから堀米が放ったループシュートもポストを叩いて追いつくことはできなかった。
一方の磐田はペク ソンドンと山崎亮平を入れてカウンターを仕掛けたが、勝負を決める2点目は奪えず。「もっと楽に試合を終わらせるには、チャンスを生かすことが最優先になる」とシャムスカ監督は追加点を奪えなかったことを悔やんだが、それでもきっちりと勝点3を獲得。ゴールデンウィークの4連戦は全て無失点で4連勝を飾り、2位をキープした。
逆に、これで愛媛は3連敗。この4連戦では初戦で京都に引き分けた後、勝点を積み上げることができなかった。そして連戦で奪った得点も、わずかに1得点。それでも石丸監督が「チームでやろうとしているイメージというのは、だいぶ選手で共有できてきた」と語るように、あとは決めるべき所で決めるだけ。コンディションを整えて、もう一度チーム全体でフィニッシュのクオリティーを高めていくしかない。
次はアウェイで札幌戦(5/12<月>@札幌ド)、そしてその後にはホームで讃岐との戦い(5/18<日>@ニンスタ)が控えている。連敗が長引いて負のスパイラルに飲み込まれる前に結果を出して、内容も高めていく好循環を生みたい。
以上
2014.05.07 Reported by 近藤義博
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