3日前の前節、岡山は熊本と対戦した。ともに攻守の切り替えを速くして、狙いとする攻撃の形をイメージして臨んだゲームは、非常にタフな展開となった。ゲーム終盤には再三ゴールを脅かされたが、4月20日の第8節から3バックを組む後藤圭太、鎌田翔雅、田所諒の身体を張ったセーブで割らせることはなかった。GKの中林洋次はこう話す。「最初の北九州戦はうまくいかなかった部分がありましたが、みんな対応力があって、戦術を理解しているので、2試合目の札幌戦からはケイタ(後藤圭太)を中心に、行くところとカバーするところのバランスが取れるようになった。タダシ(竹田忠嗣)がやってくれていた部分を僕らでやっていけていることが、うまく行っている要因かなと思います」。
後藤圭太は山形戦後、「後ろから見ていて、チーム全体のボールを奪う力が上がっているのかなと思います。それと失点してもおかしくないシーンをウッズ(中林)に助けられている。これから危ない場面の回数を減らしていきたい」と話した。田所は、「もうギリギリで。ケイタとかショーマ(鎌田)がよく声を出してくれるので助かっているだけです。考える時間が多く、こんなにしゃべり続けないといけないんだと90分間がすごく長く感じますが、無失点で終わるとすごく清々しい。でもここで手応えを感じて次の試合に臨むと、次で落とし穴があるかと思うので集中してやっていきたい」。途切れない気持ちと集中力があってこその3試合連続無失点という経過であることがわかる。
対する福岡は、この2試合はホームで「バトル・オブ・九州」となる北九州、大分と対戦し、いずれも1点差で敗れた。しかし勝っても負けても、福岡は「らしさ」全開で、爽快さがある。福岡の前線から中盤の5選手は変則・流動的で、連戦時以外でもメンバーはがらりと替わる。城後寿、石津大介、坂田大輔という福岡の顔とも言うべきタレントにプラスして、高速ドリブラー・平井将生、フィジカルコンタクトに強い酒井宣福、波に乗れば止めるのが難しいプノセバッチというメンバーが揃っている。またゲームの組み立ての鍵を握るダブルボランチまたはアンカーにつくのは、2年目の中原秀人や、球際に強く、テクニカルなパク ゴン、昨年鳥取でプレーした武田英二郎ら。いずれも攻撃的センスを兼ね備えたプレーヤーで、味方からのボールを預かり、前線に配球する。最終ラインの4バックはここ数試合固定されていたが、今節、攻撃的な右サイドバックの三島勇太が累積警告で出場停止となる。
影山雅永監督に聞いた福岡の印象は、「アグレッシブ」。「前に前にアグレッシブで、中に入って来て、スペースに出て行く選手がいて」。頻繁にポジションチェンジを繰り返しながら、ボールを繋いでゴールに迫るプシュニク・スタイル。岡山は第10節をアウェイ山形、第11節をアウェイ熊本と、移動距離の長い連戦を戦っているが、福岡の攻撃陣を上回る前への力を発揮できれば、流れはせき止められる。ホームで戦う今節は、一戦一戦を新たに戦う岡山にサポーターの後押しを期待したい。
以上
2014.05.05 Reported by 尾原千明
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