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【J2:第12節 札幌 vs 熊本】プレビュー:大型連休中のラストゲーム。得点力不足に悩む札幌と、3連続ドロー中の熊本との対戦は、どちらも絶対に勝点3を欲するシチュエーションだ(14.05.05)

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大型連休中の最終戦となるこの第12節。北海道札幌市にある札幌ドームでは現在勝点15で13位の札幌が、同16で10位につける熊本を迎え撃つ。どちらも飛行機移動を織り交ぜながらのハードスケジュールをこなした中だが、連戦のラストだけにもうひと踏ん張りしたい。

ホームの札幌は前節、敵地で栃木と対戦して1−2のスコアで敗戦。「最低でも勝点を取りたかったが、こういう結果になってしまった」と財前恵一監督は率直に悔しさを口にする。
その前の東京V戦(△0−0)から中3日という日程を考慮し、ブラジル人アタッカーのヘナンをデビューさせるなど、コンディションに重きを置いてメンバー選考をする財前監督らしさが出た顔ぶれで挑んだ試合だったが、「なかなかシュートまで行くことができなかったゲームだった」とも指揮官。歯がゆい内容および結果となってしまった感が否めない。
前半中頃に石井謙伍のPKで1−1の同点にしながらも、前半終了間際に直接FKを沈められて突き放されると、後半は攻撃的な選手交代を施したものの成果が出ず。繰り返しになるが、歯がゆい一戦だったと言うしかない。

大きな課題としては、やはり得点力不足を挙げるより他はない。エースの内村圭宏を負傷で欠いていることもあるが、大型連休中の3戦での得点が前出のPKによる1点だけというのはあまりにも寂しい。J2を代表するアタッカーである内村を欠くことで得点力が低下するのは仕方がないが、だとしても、もう少し取りたいところだろう。攻撃陣の奮起には期待が集まるところだ。
ただし、そうして迎えるこの試合は内村が復帰する可能性もある。エースの復帰が状況を変えるのか、それともそうはならないのか。どんな展開になったとしても札幌のオフェンスからは目が離せないところだろう。連戦中の戦績がここまで1分2敗だけに、いずれにせよ勝点3求められるゲームだ。

一方、5月の北海道に乗り込む熊本の前節はホームで岡山と対戦して0−0。3戦連続のドローではあるものの、より長い目で見れば6戦無敗となっているだけに、ポジティブな印象を残す引き分けだと見ていいのかもしれない。
実際、小野剛監督も前節をこのように振り返っている。
「勝点3を取れなかったことは本当に悔しいですけども、パフォーマンスに関しては1人1人の選手、それからチーム全体にしても、非常にいいものを見せてくれたんじゃないかなと思います」
そう、ドローゲームというのは、勝てなかったとも取れるし、負けなかったとも取ることができる、内容の評価が非常に難しいものである。加えて熊本はそのドローが3戦続くという、より評価の難しいところではあるが、こうして指揮官が明確に前向きなコメントを残しているところを見ると、本当に手応えがあるのだろうと感じるし、選手たちもポジティブに向き合えるはずである。
そして重要なのは「あれだけ貪欲に(相手)ゴールに向かっていった」「最後まで1点を取ろうという闘志を見せてくれた」と指揮官がチームを賞賛している部分だろう。より高みを目指そうという気概が、今シーズンの熊本には力強く存在しているということだ。この試合もアウェイながら、必ずやアグレッシブに勝点3を奪いに出ていくはずである。

さて、そうして迎えるこの試合の焦点だが、やはり負傷離脱中である札幌のエース内村が登場するのか否かがそれだろう。前節のアウェイゲームにも帯同する可能性がありながら、結局は温存される形となった。試合に間に合わない状態だったのか、それとも万全の状態でホームゲームで起用するための措置だったのか。ここは熊本の戦い方にも影響するに違いないだけに、試合当日のメンバー発表には大きな注目が集まりそうである。そして仮りに内村が間に合わなかった場合は、繰り返しになるが札幌攻撃陣の奮起が求められることになるわけだ。

大型連休を締めくくる一戦は、試合開始前から緊張感のある雰囲気に包まれそうである。

以上

2014.05.05 Reported by 斉藤宏則
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