カレンダーでは大型連休の後半ということで、5月6日の試合も多くの人出が予想される。ユアテックスタジアム仙台で開催される仙台vs神戸は、両チームの“総合力”が試される一戦。それぞれのベースとなっている力はもちろん、新たに加わる力も、観客を惹きつける内容につながることを期待したい。
大型連休の間は試合日程が詰まっていることで、前節の勢いを持ちこみやすい一方で、連戦による疲労の蓄積もある。そのなかでもチームのもともと持っている力を発揮できるかどうかという見どころもあるし、新しくチャンスを得る選手の活躍や、戦い方のバリエーションもまた大事になってくる。
リーグ戦7試合負けなしでユアスタに乗りこむ神戸は、前節は広島と対戦してスコアレスドロー。今シーズンのリーグ戦で初めて無得点の試合を経験した。好機を演出した小川慶治朗や森岡亮太ら攻撃陣にとって悔しい結果となったが、次のチャンスはすぐ巡ってくる。戦術の噛み合わせとしては速さと迫力のある地上戦で仙台の裏のスペースを突くことが多くなりそうだが、前節には安達亮監督が途中出場した田代有三の高さを生かしたかったという内容のコメントを出していたことから、攻撃にバリエーションを加えてこの試合に臨むだろう。守備では河本裕之と茂木弘人が入って最終ラインが組み替わったが、無失点を達成。総合力の高さを示した。今節の組み合わせにも注目だ。
一方の仙台は前節に徳島を破って、第7節以来の勝利を手にした。今季初の連続無失点も達成した。となれば、今季初の連勝、今季初のホームゲーム勝利を達成したいところだ。
こちらの総合力について触れるには、けが人が相次いでいる状況も加えて考えなければいけないが、新しくチャンスを得た選手にはチームの戦い方の幅を広げる効果を期待したい。
仙台は第10節からボランチで先発出場を果たした武井択也が、守備では適確なポジショニングでのカット、攻撃では効果的な縦パスと押し上げでチームに上積みを加えている。これに八反田康平やマグリンチィといった今季加入の選手たちが続いて、チームに刺激を与えたいところだ。
もちろん、仙台のチーム戦術のベースとなっている選手たちにも奮起が求められる。前節に赤嶺真吾が昨年に並ぶ3ゴール目を達成したが、「どういったかたちでもゴールを取れればいいし、バリエーションを持って取れるようにならなければ」と本人はこれで満足することはない。神戸の献身的な守備陣を崩すには仙台側にも連動して隙を突くことが求められるが、特に、相手が中に絞ったときに複数人でサイド攻撃をうまく仕掛けられるかどうかが、勝負のカギを握りそうだ。「厳しい状況ですが、先発でも途中出場でも、出た選手が互いを生かして、いい流れの攻撃を作れるようになっています」と武藤雄樹も自信を深めている。
それぞれのチームが、この試合を通じて総合力を上げることにつなげられれば、それは両者に新たな魅力が加わることも意味する。大観衆の前での盛り上がりに期待したい。
以上
2014.05.05 Reported by 板垣晴朗
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