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【J2:第11節 磐田 vs 長崎】レポート:ゲームを決めたのは磐田の背番号18。難易度の高いヘディングシュートで長崎を沈めた。(14.05.04)

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結果的に3ポイントを得たのはホームの磐田。だが、最後の最後までどちらに転ぶかわからない展開だった。

ホームの磐田の布陣は[4-2-3-1]。体調不良の松井大輔に代わりペク ソンドンが今季初めてスタメン起用され、中盤の2列目に入った。また、松井に代わり山田大記がゲームキャプテンを務めた。
対する長崎の布陣は「3-4-2-1」。前節ベンチスタートとなった東 浩史と神崎大輔が先発に復帰した。

長崎の持ち前の運動量は最後まで磐田を苦しめた。「ジュビロの選手たちの個性はあまり出なかったと思う」と語るのは長崎・高木琢也監督。前線からのプレッシャーとブロックを組んだ守備を使い分け、序盤から磐田を牽制した。前半のピンチは44分にペク ソンドンにシュートを打たれた場面のみ。攻撃面で数多くのチャンスを作れたわけではないが、勝機は十二分にあった。
対する磐田・シャムスカ監督は「非常に難しい試合だった。今まで戦ってきた相手で一番我々の攻撃力を出せなかった相手だった」と試合を振り返った。けしてリップサービスではない。本当に苦しかった。この試合、磐田のシュートはわずかに5本。相手にも多くの決定機を作られたわけではないが、それでも長崎の10本を大きく下回った。

だが、磐田には“一発”があった。0-0で迎えた後半立ち上がりの58分。前田遼一に2試合連続ゴールが飛び出す。敵陣右サイドで相手のクリアボールを拾ったペク ソンドンが右足でクロス。「ちょっと難しいクロスになってしまった」(ペク)というライナー性のボールだったが、磐田のエースは無理がきく。長崎・岡本拓也と競り合い、体を投げ出すようにしてヘディングシュート。ボールはワンバウンドしてファーサイドのゴールネットへ吸い込まれた。クロスに対するポジショニング、動き出し。相手に競り勝つパワー。シュートのコース。エースは「次の試合も得点を取って勝てるように頑張るだけ」とこの日も謙虚だったが、改めて技術とパワーを見せつけたゴールだった。

この試合、長崎が前田に許したシュートはこの1本のみ。先述した通り、チームとして磐田に打たれたシュート数もわずか5本であり、それだけに悔しさがにじんだ。後半途中から3バックに入った野田紘史は「こちらも決定機がそこまでなかったと思うが、相手もそこまでなかった。そういう中でああいう1本を決められたことはやはりジュビロの力。悔しい」と語る。
長崎にとっては第2節・湘南戦以来9試合ぶりの敗戦。高木監督も「負けたことは残念。選手たちも悔しがっていると思う」と唇をかみ締めた。だが、こうも語っている。「ジュビロさんと戦った中で足りない部分、やらなければいけない部分を選手たちは自覚してくれたと思う。それをもう一度鍛え上げるという僕の仕事も見つかった。今の選手たちのパフォーマンスをこれからも続け、足りなかった部分を補っていけば、きっといいチームに仕上がっていく」(同監督)。

試合後、長崎のゲーム主将・山口貴弘は磐田をリスペクトしつつも、「特に前の選手の個人能力は多少差がある。ただ、次対戦すれば勝てるなという自信はある」と言い切った。
リターンマッチは9月、長崎の地で――。

以上

2014.05.04 Reported by 南間健治
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