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【J2:第11節 千葉 vs 群馬】レポート:攻守に問題点はありながらも劇的な千葉の逆転勝利に盛り上がったフクアリ。攻撃には手応えの群馬は守備で踏ん張れずに敗れる。(14.05.04)

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昨季まで千葉に在籍したPR部長に任命しての『フクアリ満員大作戦!』の効果もあって今季のホームゲームで初めて、昨季のホームゲーム最終戦の第41節以来の1万人超えの観客(11,833人)が集まったフクアリ。その中には初めて千葉の試合を、もしかしたら始めてJリーグの試合を見に来た人たちもいたかもしれず、純粋に目の前で繰り広げられる戦いを楽しんでいた人もいたかと思われる。それもあってか千葉が0−2から3−2と逆転勝利を収める劇的な展開にフクアリは大いに盛り上がった。だが、第6節以来の勝利という千葉が何よりも欲しかった結果を得たにしても、「0−2から3−2にする試合なんて1年間に何回もない」(千葉の山口智)だけに守備と試合運びには大きな課題が残った。

千葉は前節と同じスタメンで臨み、群馬は前々節から5人のスタメンを代えて臨んで1−2の逆転負けを喫した前節からまた5人を代えたスタメンで臨んだ。立ち上がりから攻勢に出たのは群馬。こぼれ球への反応で千葉を上回り、前への推進力で千葉を押し込んだ。だが、個人の技術的なミスや連係ミスもあって決定機を作るまでには至らず、千葉が徐々に群馬の戦い方に対応し始める。19分に中村太亮のクロスからケンペスがヘディングシュートを放ったあたりから、千葉がサイドを突いて攻める回数が増えた。その中で目立ったのは、右サイドバックのキム ヒョヌンがこれまで以上に積極的にオーバーラップをして、時にはペナルティエリアの横まで上がってクロスを上げていたこと。また、キム ヒョヌンは38分に群馬のGK内藤圭佑に好セーブされ、39分はゴールのサイドネットの外と、CKから決定機となるヘディングシュートを打っていた。「練習からシュートの手応えは良かった」(キム ヒョヌン)うえに、ここでいい感触を得ていたことが後半の千葉の反撃の狼煙となるFKからのヘディングシュートによるJ初ゴールにつながったのかもしれない。

しかし、群馬に守備網を破られ、2失点を喫したのはキム ヒョヌンがいた右サイド。映像での確認ができていない時点での山口智のJ‘sGOAL掲載の1失点目のコメントと、キム ヒョヌンと大岩一貴の実際のプレーは入れ替わった形になるが、ポジショニングとカバーリングでミスが出た。2失点目はキム ヒョヌンがオーバーラップしたところで千葉がボールを失い、1失点目と同様に群馬の青木孝太に得意なドリブル突破を仕掛けられた。青木孝太のシュートは山口智がはね返したがこぼれ球を岡本が押さえきれず、青木孝太の背後にフリーで入ってきた瀬川和樹に押し込まれた。千葉はペナルティエリアに戻った人数は少なくなかったが、キム ヒョヌンが戻りきれなかった右サイドをカバーしに行く選手がいなかった。ボールの動きを追ってしまい、人の動きを見きれていなかった。

千葉は2点のビハインドにも意気消沈せず、2失点目の2分後に1点を返すと猛攻を仕掛けた。一方、群馬は千葉に止めを刺す『3点目』を狙ってカウンター攻撃を仕掛ける。群馬が引いて守らずに前に攻めていたことで、逆に千葉がカウンター攻撃を仕掛け、交代出場の大塚翔平が的確な状況判断と正確な技術で見事なループシュートを決めて同点。そして41分、千葉は1点目と同じように中村のFKからケンペスが逆転ゴールを奪った。
群馬は前々節と同様に前半に先制点を奪いながら、守備で踏ん張れずに後半に失点を重ねた。結果は悔いが残るもので反省点は少なくないが、あえて今節の収穫をたずねると内藤は「最近、点が入っていない中で今日は2点取ってくれたので。GKとしてはそれを守らないといけないと思いました」と話した。攻撃面は上向きであるだけに守備の修正は急務だ。
千葉は直近4試合と同様に、今節では前半にも自分たちが主導権を握って攻めていた時間帯があったのに、そこで得点できなかったことが苦戦を招いた。守備の改善ももちろん重要だが、それは時間がかかりそうなため、今は攻めきって点を取りきる力を強くしたい。

以上

2014.05.04 Reported by 赤沼圭子
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