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【J2:第11節 水戸 vs 湘南】プレビュー:止めるのは俺たちだ!開幕10連勝中の湘南を迎える水戸。2年前の再現を狙う!(14.05.02)

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強い。あまりにも強い。今節迎える湘南はリーグ開幕から10連勝を挙げ、Jリーグ記録を更新中と怒涛の快進撃を見せている。強さの秘訣は積み上げてきた成熟した戦術にある。チーム全員の体に戦術が染み込んでおり、3−4−3システムの中でそれぞれが役割をまっとうし、躍動感あふれるプレーを繰り広げている。縦に速く、厚みのある攻撃は破壊力抜群で、10試合で31ものゴールを挙げている。さらに失点もリーグ最少の4。まさに向かうところ敵なしとは、今の湘南のことを言うのだろう。
これだけ強いのに慢心がないところに畏敬の念さえ覚える。前節、昨年J2で3位の京都に3対0の快勝。しかし、曹貴裁監督は勝利したことには一定の評価を与えながらも、前半の出来に関して「アタックが独奏になってハーモニーにならなかった」と苦言を呈した。「我々はどこを目指すのかというと、目の前の試合で勝てばいいというわけではない」(曹貴裁監督)と常に上のステージを見据えているからこそ、何連勝したところで満足することはないのだろう。もっと強くなりたい。その飽くなき思いが現状の強さを生み出している。

同時に2年前の記憶も少なからず影響していることだろう。曹貴裁監督就任1年目のシーズン。開幕4連勝を挙げ、9試合無敗と快進撃を見せていた。しかし、10戦目にしてはじめて敗戦を喫すと、8試合勝利から見放されるというトンネルに入り込むこととなってしまったのだ。その経験があるからこそ、常に危機感を抱きながら戦うことができているに違いない。
そう、2年前、はじめて土をつけた相手こそが水戸なのである。「2年前、ウチが湘南を止めた。今節はその再現をしたい」(笠原昂史)と今節に向けて水戸の選手たちは強い意気込みを見せている。
「あの試合のイメージは鮮明に残っている」。そう話すのは殊勲の決勝ゴールを挙げた島田祐輝だ。「湘南が1敗もしていない状況だったし、水戸は鈴木隆行さんが出場停止でいつもと雰囲気が違った。その中でチームが一つになって戦えたのが勝因になった」と振り返る。今節も連勝記録を更新している相手を迎えて、独特の雰囲気にスタジアムは包まれることだろう。その中でチーム一丸となって戦うことが湘南を止める絶対条件となる。
着実にその土台は築けている。開幕前からけが人が多く出たことにより、チームの調子はなかなか上がらなかった。守備的な戦いで開幕2連勝を挙げたところまではよかったが、その後4試合勝利から見放された。そして、第7節群馬戦に向けて「チームを作り直した」(柱谷哲二監督)ことによってチームは息を吹き返した。システムを従来の4−4−2に戻し、標榜する攻撃的なサッカーを繰り広げるようになった。
その結果、現在4試合負けなし。ここ2試合は10本以上のシュートを放てており、試合を重ねるごとにチャンスを増やしている。チームは進化を見せているのだ。そして、守備も安定し、現在湘南に次ぐリーグで2番目に少ない6失点に抑えている。内容と結果が伴いつつあり、右肩上がりで調子を上げている状況で迎えた湘南戦。「ここで勝てば波に乗れることができる」(笠原)と首位を独走する相手を恐れるどころか、この一戦を機に上昇気流に乗りたいという野心がチームに満ち溢れている。

湘南の快進撃は続くのか。それとも、ここで止まるのか。多くの注目を集めて行われる一戦。この状況にやりがいを感じない選手はいないだろう。ましてや、ホームである。「湘南を止めるのは俺たちだ」を合言葉に、水戸は持っている力をすべて出しつくすべく今節に挑む。「選手たちはやってくれると思いますよ」。指揮官は自信に満ちた眼差しで選手たちを見つめた。
5月3日、ケーズデンキスタジアム水戸。水戸の歴史に残る激戦が繰り広げられる。そんな予感が漂っている。

以上

2014.05.02 Reported by 佐藤拓也
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