4月29日に行われた第10節・讃岐戦。ゴールがなかなか挙げられないもどかしい展開の中、途中出場のルーキー野村直輝選手が決勝点となる初ゴールを決め、横浜FCに約1カ月ぶりの勝利をもたらしました。寺田紳一選手からのDFライン裏のスペースへのふわりとしたパスに反応し、体ごと押し込む執念のゴールでした。
そのシーンを寺田選手は「狙っていないです。全然狙っていない。ノム(野村)なんて一切見えていなかったです。(パク)ソンホさんを狙って蹴ったらノムが出てきたんです(笑)」と控えめに振り返りましたが、決めた野村選手は「逆サイドからのクロスにしっかり飛び込んで行け、というのが監督の指示でした。細かくは憶えていないですが、チンさん(寺田)が蹴る前にこっちを向いている時に来そうだなと思っていたら本当に来て。憶えていないんですが、体で押し込んだ。来ると思ったので体が先に反応したんだと思います」と語ってくれたように、無我夢中の中でも狙い通りに決めたゴールだったようです。
「横浜FCのチームメイトからは『まじサンキュー』と言われましたし、大学のチームメイト、中学時代のクラブチームの監督、高校の先生とかからも反響がありました。親からも連絡が来ました。テレビで見ていて、良かったねという程度の反応でしたけど。『お前、変わったな、泥臭くなったな』とも言われました。大学時代は、ミドルシュートだったりドリブルからのシュートだったり、もうちょっときれいなゴールが多かったから。ただ、僕がした仕事はゴールだけ。ゴールしたからと言って、まだまだ何も変わらないです」
と、かなりの反響がありつつも、本人は至って冷静です。今後伸ばしたい点を尋ねると、
「プロとしての体を作ることと試合勘を付けるところ。野崎さんは途中から入ってもいつも通りにできるし、そういう経験とか感覚も身に付けないといけない。野崎さん、飯尾さん、内田さんなど、同じポジションの人の動きは気をつけて見ています。そういう選手の動きに少しでも近づきつつ、自分の味を出せるようにしたい。きれいなゴールと泥臭いゴールの両方ができるようになるといいと思います。岡崎慎司選手(日本代表)は運動量もすごいし点を取っているし、真似できないですが目標にしたいですね」
と、強い向上心もうかがえました。
インタビューの間にも多くのチームメイトが少しイジりに来ていたように、チームメイトからも愛されているようです。本人の今季の目標は少し控えめに「まずはプロA契約」ですが、初先発した第8節・磐田戦後に山口素弘監督が「彼の力は、まだまだあんなものではないと思います。もっともっと伸びなければいけない。逆に言えば、伸びしろが大きい選手」と述べていたように、大きな期待が寄せられていることも事実。早くもムードメーカーの一端を見せているだけに、プロA契約と言わず、もっと高いところを目指してほしいと思います。
以上
2014.05.01 Reported by 松尾真一郎
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