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【J1:第10節 C大阪 vs 大宮】プレビュー:リーグ戦5試合勝ちなしのC大阪と大宮。トンネルを抜け出し、4月を勝利で締めくくるのはどちらか!?(14.04.28)

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ACLこそグループリーグ最終戦の山東とのアウェイ戦(@中国・済南)で2−1と逆転勝利を収めたものの、4月の公式戦であげた白星はその1つのみ。3月29日の第5節新潟戦(0−0)以降、リーグ戦は5試合勝ちなしで、4月のリーグ戦4試合ではいずれも2失点以上を献上してしまっている、勝点12で現在11位のC大阪。一方、こちらも第5節柏戦(2−2)以降、公式戦では7試合勝ちなし。しかも、4月のリーグ戦は4戦全敗中と元気のない、勝点7で16位の大宮。この1カ月間、苦戦が続いている両者が、4月最後となるJ1リーグ戦、第10節に、C大阪のホームであるヤンマースタジアム長居で対戦する。トンネルを抜け出し、光明を見出すためにも、お互いにとっては、とてつもなく重要な一戦になる。

この約2カ月で15試合、4月だけでも大宮より1試合多い、7試合をこなしたC大阪。しかも、そのうち2試合は、タイ、中国といった海外への長距離移動を強いられており、疲れもピークに来ている。そのなかでも、帰国後、1日だけの練習で臨んだ前節では、「みんな動けていた」と山下達也も言うように、疲れを感じさせないハードワークで、首位の神戸に対抗。「カウンターも含めて、攻撃はすごくいい形ができたと思うし、そこで得点も取れていた」と長谷川アーリアジャスールも言うように、決定機も数多く作れば、山東戦から継続した3バックの布陣も、2失点したとはいえ、機能しつつある。

そのなかで、特に輝きを放っているのは、C大阪の10番、フォルラン。山東戦で決勝ゴールをあげると、神戸戦でも2ゴールを記録。特に2点目は、普段もよくコミュニケーションをとっている同僚、新井場徹のフィードから、柿谷曜一朗と入れ替わるように前へ動き出して、裏のスペースでボールを受けると、右足を一閃。本人も「イメージ通りにできた」という、『これぞ世界』というようなファインゴールを叩き込み、ノエビアスタジアム神戸に集まった大観衆を魅了した。2010年ワールドカップ杯南アフリカ大会の得点王&MVPがいよいよ目覚めてきたのは、C大阪にとって大変心強いことだ。そのフォルランは、「今やっているサッカーを続けること。常に攻撃的に。そうすれば、必然的に勝利につながると思う。そうすることによって、上位争いできる力は、絶対にある」と、チームにも手応えを感じつつある。

ただし、「内容がどんな状態でも、今は勝つだけだったので。引き分けという結果がすべてを物語っているというか、良くない試合だった」と、神戸戦を振り返っていたのは、新井場徹。鹿島で何度もタイトル獲得に貢献した、勝者のメンタリティーを持つ男がチームを引き締めるように、今、C大阪が欲しいのは、白星という結果。同じく神戸戦後、「しっかりこういう試合を勝ちきれないと、やっぱり優勝というのは難しい」と扇原貴宏も言うように、悲願の初タイトル獲得を狙っている以上、もう失態は許されない。今節では、27日にオフをとったこともあり、再び前日練習だけで実戦に臨むC大阪。どういった布陣で、どういった戦術で、この苦況を打破するのか、注目したいが、山東戦後に新井場が「システムとか、技術とか、チームどうこうよりも、それを超越した、気持ちの部分、本当に勝ちたいという部分が、しっかり出せた」と話していたように、そのメンタリティーを今回も再び発揮できるかが、一番のポイントになりそうだ。

その状況は、大宮にも言えること。前節のホームでの甲府戦では、0−2と敗れただけでなく、試合後の大熊清監督の会見時には、質問者から「選手が集中を欠いたような場面も目立ったが?」「チーム全体で気迫が伝わってこないところがある」など、厳しい質問も飛んでいただけに、勝利への飢え、意欲を、このC大阪との一戦にぶつけたいところだろう。長居の地は、大宮にとっては、ちょうど1年前に、1人退場者を出した中でも2−1と勝利して、鹿島と並ぶJリーグ17戦無敗の記録を樹立した、験のいい場所。しかも、今季のチームの主軸でもある家長昭博にとっては、古巣対決となるだけに、かつて乾貴士、清武弘嗣とともに、桜色の3シャドーを形成していたレフティのプレーにも注目が集まる。この41番は、G大阪時代の2年前の天皇杯準々決勝、C大阪戦でも、殊勲の勝ち越しゴールを決めているだけに、C大阪にとっては脅威となるのは間違いない。

果たして、4月29日のJ1唯一のナイトゲームで、暗闇から抜け出すのは、C大阪か、それとも、大宮か。ゴールの雄叫びを上げるのは、フォルランか、ズラタンか。昨シーズンも大宮戦2試合でゴールを記録した柿谷に、リーグ戦初得点は生まれるのか。第10節とはいえ、両者にとっては、今季の分岐点となり得る大一番を迎える。

以上

2014.04.28 Reported by 前田敏勝
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