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【J2:第10節 札幌 vs 東京V】プレビュー:得点力不足が課題である両チーム。攻撃的なスタイルを結果につなげていくためにも、きっかけとなるゴールそして勝利が欲しい一戦だ。(14.04.28)

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先週末などは都内よりも気温が高い時間帯もあったという札幌市内。春の到来どころか一気に夏の足音までも聞こえて来そうな気配である。そうしたなかで行われるこの第10節は現在勝点14で9位につける札幌が、同5で20位の東京Vを札幌ドームに迎えて戦う。前節から中2日というスケジュール。札幌のホームゲームではあるが、岡山とのアウェイゲームから帰ってきたばかりということを考えると、フィジカル面の調整という部分の難しさは都内から乗り込む東京Vとそう大きく変わらないかもしれない。

札幌は前節、敵地で岡山と対戦して0−2のスコアで完敗。GKのパスミスから相手に先制点を献上すると、後半途中にはサイドバックの松本怜大がこの日2度目の警告を受けて退場に。数的不利になってからも同点さらには逆転を目指して戦ったものの、結局、逆に追加点を奪われてしまい敗戦となった。今シーズン初の連勝をかけて挑んだものの、叶わなかった。

「出足が遅いというか、相手のほうが速いという中でなかなかいい形で進められなかった」と試合後の財前恵一監督。岡山戦を含めここ数試合の札幌は若干、内容面での停滞を感じさせるが、その理由は明白。エースストライカーの内村圭宏を負傷で欠いており、その影響が攻撃面に出ていると言っていいだろう。

徹底して相手守備の背後を襲う内村は、その存在だけでDFラインを押し下げることができる。そうして生まれた中盤のスペースを使ってパスを動かすことで札幌はチームのスタンスを表現していたのだが、内村の不在によって相手は中盤をよりコンパクトに保てるようになり、そこを打開しきれていないのが札幌の現状である。

ただし、過度にネガティブに捉える必要はないだろう。何しろ、欠いているのはリーグ屈指のアタッキングセンスを持つ内村なのである。その不在がチームに影響を与えないほうがおかしい。この試合も内村の出場は非常に微妙な状況ではあるが、「誰が出ても同じような戦いができるようにしていきたい」と指揮官が前を向くように、こうした時期をうまくプラスへと転換していきたいところ。こうした状況で結果を出せればチームの底上げになり、間違いなく今後に向けた大きなプラス材料にもなる。ホームゲームでは現在、3連続完封勝利中であるため、この試合からまた勢いを作り出していきたい。

一方、敵地に乗り込む東京Vの前節はホームで磐田と対戦して0−1で敗戦。終了間際の87分にセットプレーから失点をするという手痛い敗れ方だった。

しかしながら、この一文を読むだけでもわかるように、今シーズンのJ2では最高の戦力を誇ると目される磐田とタイムアップまで接戦を演じたわけである。開幕からここまでまだ1勝にとどまっているものの、チームは高いポテンシャルを有していることをしっかり証明してみせたとも言えるだろう。

「我々のプラン通りゲームが進んでいった」「コンセプトを積み重ねてきたものを集中して選手たちがまとまって、最後笛が鳴るまでやった」と試合を振り返る三浦泰年監督の言葉からも手応えが感じられる。なかなか勝ち星を増やせていない状況ではあるが、メンバーを使い分けながら戦っていくなかでチームの総力が着実に高まっている印象も受ける。基本技術やアイデアのある選手が揃っているだけに、ちょっとしたきっかけを得れば、一気に勢いを得そうな気配もある。今後に期待できるチームだと言っていいだろう。

そうしたチーム同士が激突するこの一戦だが、焦点とすべき箇所はやはり得点力の部分か。9試合を終えての得点数がともに8で、1試合平均1点を下回っているという状況はやはりもの足りなさを感じるところ。どちらも積極的に攻撃を仕掛けていくタイプのチームであることを考えると、プレー内容に改善の余地がまだまだあると同時に、伸びシロも大いにあるとも評したい。どちらも若い選手が多いだけに、ひとつの得点や勝利で劇的に勢いに乗れる可能性もあるので、この試合からその契機を得ていきたいところだ。

以上

2014.04.28 Reported by 斉藤宏則
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